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誰だ!俺の人生を邪魔する奴は?"5Forces"

 3C解析の道具の一つである5Forcesとはマイケル・ポーターという経営学者が提唱したフレームワークである。PEST分析では身の周りの状況をただ分析してた。5Forcesでは商売敵など、あなたの活動に誰がどのように関係してくるかを分析する。

3C解析のためのフレームワーク
1.Customer and Market(お客様と市場)→PEST分析
2.CompetitorCompany(商売敵)→5 forces
3.Company(自分の会社はどんな会社?)→SWAT分析

 5ForcesのはForcesはスター・ウォーズの「フォースを使え」のフォース、つまり力です。あなたの周りの力関係はどのようになっているのでしょう。そのためのフレームワークがこちら。

1.新規参入者の脅威
2.売り手(サプライヤー)の交渉力
3.買い手(顧客)の交渉力
4.代替品や代替サービスの脅威
5.既存企業同士の競争(競争業者)

 また私の経営するカナダで現地ガイド会社を例にとって分析してみる。

1.新規参入者の脅威はしばらくなさそう。コロナ騒ぎで突発的な災害に弱い業種であることが知れ渡った。また、カナダに日本語ガイドを希望する人材が少ないため、個人ガイドが参入してくる可能性があるが、規模を伴う新しいガイド会社設立は困難である。
2.売り手の交渉力の売り手は通常仕入れ先の事である。バンフ国立公園にはブリュースターという地元のアトラクションを牛耳る独占企業が存在する。(上高地の松電観光など日本の地方にも多い)ゴンドラなどの各アトラクションの価格決定権と座席の割当権が利用業者には一切ないのでツアーの販売価格と顧客の受け入れ数に大きく関係する。レストランなども常に満席で割引交渉の余地はない。ここでは売り手が圧倒的に強い。
3.買い手(顧客)の交渉力とは私の会社を利用する以外に他にチョイスがあるかどうかで決定される。コロナ渦で日系ガイド会社が少なくなったので以前よりも買い手の交渉力は小さくなったといえる。またバンフ国立公園の慢性的駐車場不足で自家用車やレンタカーで訪れる事が難しくなったのも我々が格安路線で戦う必要のない理由だ。
4.代替品や代替サービスの脅威は範囲によって大きく異る。旅行自体の代替を挙げるときりがない。オンラインツアーがどれぐらい代替として認知されたかが気になる。また行き先の代替はカナダと似たような体験ができるニュージーランドは季節が反対、スイスは高額など代替目的地が考えにくい。カナダには公共の交通機関が乏しいのでツアーを利用する以外の代替手段もほぼ無い。
5.既存企業同士の競争は日本のオンライエージェントと呼ばれる旅行会社が驚異となる。わかりやすく言えばホテル総合予約サイト「エクスペディア」のオプショナルツアー版の会社だ。ベルトラが代表的だが、まだまだ参入してくるだろう。これらの会社は膨大な予算の広告で認知度を圧倒的にあげて現地のわけのわからない小さな会社を駆逐していく可能性がある。現地の同業者も脅威だがこれらのオンラインエージェントが最大の脅威になっていくと予想される。

 私の周辺の環境はそれほどほど深刻ではなさそうだ。コロナ騒ぎで美味しくないこの業界に新しく入ってくる人もいなそうだ。
 ツアーに使う各アトラクションのおかげで値下げは出来そうもないが、それは他社も同じ。
 近年の国立公園は込み過ぎ、安価なシャトルバスもあるがそれを使っていると効率が悪く10ヶ所行けるはずが2ヶ所しか見れなかったなんて事もある。ツアーを使った方が誰が見ても便利なのは明らかだ。
 ただし、アマゾンが小売企業を飲み込んだように日本の大手企業が現地の日系ツアー会社を食い物にしていくのかが気になる。
 昨日のPEST分析と合わせれば、どうやら日本とカナダの出入国規制がなくなれば私の会社の状況は悪くなさそうだ。ただし。日本の大手企業の広告に負けないように自社発信やSNSの強化をしなければならないのは明白である。
 以上のように会社を取り巻く状態もかなり具体的になる。

 さてあなたを取り巻く状況はどうだろう?出世競争に負けたくない?今後の合コンはどんな対策をしていく?大学であのゼミに絶対入りたい!一度「5Force分析」をしてみたら気が付かなかった道が開けるかもしれない。

 今回の情報が役にたったという方、皆様のご助言で私の会社を助けてください!コロナによる国境規制で2018年度から売上は98%減。一部スタッフは一時的に(といっても2年間)他の仕事に赴いて頂いていいますが会社としてはまたイチから立て直す必要があります。
 DMや書き込み大歓迎です。よろしくお願いします!https://twitter.com/KInageda
ツアー会社:https://toloco.net/

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