子供3人(未就学児)が毎日1~2時間は率先して勉強してる話。
うちには未就学児が3人いる。
小学校に入っていない子供が3人以上いる家庭のことを「多子家庭」と呼ぶらしい。(保育園の申し込みの際にポイントになる)
「幼い頃から勉強をして、賢くなれば、大人になってからもきっと楽しいだろう」という理由で、上の子が生まれた時から自宅学習を始めている。
といっても、絵本の読み聞かせなど、簡単なことから始めたにすぎない。
定番の絵本を何冊も読み聞かせ、それは子供が増え、大きくなった今も、毎晩のルーティンになっている。
上の子が3歳になったころ、学習塾にも通わせ始めた。以前の記事で、3歳からバレエ教室に通わせたと書いたが、それに加えて学習もスタートしたのだ。
今、思い返すと「なぜそんなに学習させたがったのか」と自分でも思うが、子供がずっとほしかった私は、親になってから子供にさせたいことがたくさんあったのだと思う。
国語から始め、算数や英語も勉強し始めた。そんなわけで、上の子は3歳という幼い頃から、小さな机といすに座り、鉛筆を握って紙に書くことを始めた。
当時は今ほど仕事を詰め込んでいなかったし、保育園にもすぐには入っていなかったので、子供と遊ぶ感覚で一緒に宿題をしていた。
しばらくして下の子が生まれ、上の子が勉強するついでに、同じ課題を使って下の子も勉強し始めた。
同様に3人目の子供が生まれると、上と真ん中の子供の課題を使って下の子の勉強も始めた。
上の子が毎日勉強するのが当たり前だったので、下の二人も「朝と夕方~夜は勉強の時間」が自然と当たり前になっていた。
そうして毎日続けているうちに気づいたのは、3人とも毎日の学習時間が1~2時間になっていたことだった。
ふと立ち止まって考えると、未就学児が1人あたり1~2時間の勉強をするのは、少し長すぎるように感じる。
でも、なんだかんだで勉強を進めていると、気づけば1~2時間が経っているのだ。
月謝を支払った以上は、しっかり勉強してほしい。
子供がお菓子を欲しがったり、YouTubeを見たがったりするときには、
「宿題をしてからね。うちは。宿題を終えた子だけが好きなお菓子を食べたり、YouTubeを見たりできることになってます。我が家ではこのシステムで動いております~」
と、にこやかに言うことにしていた。別にそんなシステムにしなくてもいいのかもしれないが、せっかく学習塾にお金を払っているのだから、月謝分以上は勉強してほしいと思ってしまう。
そう感じるのは、まだ大阪の実家にいた頃、親から
「学費のもとを取ってこい!」や
「レッスン費用を払った以上、しっかり勉強しなさい」と繰り返し言われていたからかもしれない。
さらに、自分で必死に働いて、劇団四季入団のためにレッスン費用を稼いだ過去の経験があるからこそ、絶対に自分のものにしてやるんだという気持ちが強いのだ。
私は学費の高い学校に長く通わせてもらったし、兄弟もいたので、親が教育費を捻出するのは大変だったと思う。今でも懸命に働く父は、学費の振り込み時期が近づくと、教育に対して厳しくなるものだった。
とにかく勉強しなければならない学習習慣と、自立しなければならないというプレッシャーを抱えながら過ごしてきたからこそ、今の私がある。
そういう意味では、親の教育はうまくいったのだと思う。本当に、親には感謝している。
気づけば、私は親からの影響をかなり受けていたのだ。
学習塾の先生の一言で気づいた
「どうやって、勉強しているんですか?」と先生に聞かれ、私は思った。
もしかしたら、うちは子供にかなり勉強させている部類なのかもしれない、と。
通っている学習塾の先生は非常に教育熱心で、私と夫が交代で子供の教育方針や学習の進め方について相談をしている。
子供がぼんやりして集中力が続かないのはなぜだろう、と相談したとき、先生が教えてくれたのは、実はそこではなく、年齢にしては理解力が高く、学習レベルがかなり進んでいるということだった。
上の子がとても勉強熱心だったので、それに隠れて下の子の学習レベルに全く気付かなかった。本当に申し訳なかった。
私も夫も、まさか先生から子供の学習レベルを褒められるなんて思ってもみなかったので、嬉しいというより先に、かなり驚いた。
「え?この子が・・?」と思わず言ってしまったほどだった。
どうやらその理由は、上の子のついでに下の子たちも自然と勉強をしていたことにあるようだった。自宅学習で使っていた教材に「0歳から」と書いてあったので、試しに0歳から学習を始めたのがよかったらしい。
「試しに0歳から勉強させてみたら、どうなるのか、やってみよう」という軽い気持ちで始め、それをなんとなく毎日続けてきたことが良かったのだと先生は言っていた。
実は、私は劇団四季受験のとき、毎日長時間レッスンと自主練習をしていた。1日8時間練習することも当たり前だった。
そんな私にとって、1日1~2時間の子供の学習を見るのは苦痛ではなく、むしろ軽いウォーミングアップのようなものだった。
子供は可愛く、成長が目に見えるのが楽しい。
どんどん私よりも賢くなっていく。
あっという間に私や夫を追い越して、「親の知能レベルと合わなくて、話がつまらない」と言われるくらい賢くなってほしいと願っている。
劇団四季を目指すことが人生の目標だった20代前半。
しかし、退団後から今に至るまで、芸事にしか集中してこなかった私は、生きることに苦労した。何か夢や目標を追いかけるにしても、自分で稼ぐ力があれば、私のように苦労しなくて済むだろうという親心もある。
「親の心、子知らず」でもいい。
毎日コツコツ積み重ねることが、結果的に大きな目標を成し遂げる糧になるのだと、いつかどこかで感じてくれたらいいと思っている。
1日長時間の学習って、スパルタ教育なのでは?
まだ育児に慣れない頃は、子供の気持ちがよくわからなかった。
でも今は、YouTubeやネットで学べることも多く、親や教育者のアドバイスを聞きながら、少しずつ子供と寄り添い、学習することに慣れてきたように感じている。
ビシバシとしたスパルタ教育ではなく、褒めて伸ばす教育に切り替えた。愛情をたっぷり注ぎながら、遊びの感覚を取り入れて学ぶことを心がけている。
母親になって数年が経ち、ようやく形が見えてきた気がする。
具体的な方法は?
毎日のスケジュールは?
どんな教材を使っているのか?
これらについては、今後執筆していくつもりだ。
(つづく)
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