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顎関節症を見るなら復習しておきたい!4つの神経

こんにちは!
治せるトレーナー育成専門整体師の牛窪逸人です。

本日は、顎関節症にも大きく関わっている4つの神経についてお話していきます。

顎関節症の中でも、神経に起因した疼痛を引き起こす割合が高く、顎関節症を見るためには、より深く理解していくことが重要になると考えています。

①三叉神経

眼神経、上顎神経、下顎神経の3つの枝に分かれます。
額部、上顎部、下顎部、眼部の痛みや温度、圧迫刺激を感知するセンサーの役割を担っています。

顎関節症で問題となるのは、主に下顎神経であり、咀嚼筋(咬筋、側頭筋、外側・内側翼突筋)、口蓋、軟口蓋筋などを支配しています。また、鼓膜張筋にも関与していることから、耳にも影響があることが考えられます。

②顔面神経

顔面神経は、顔の中でも支配が多く、舌の感覚や唾液腺、涙腺なども支配しているため、顎関節症での多要素的な症状での関与が疑われています。

特に、中耳を支配しているアブミ骨筋神経があることから、神経障害が起こると、聴覚に機能異常が起こります。

③舌咽神経

咽頭筋に作用し、発声や嚥下機能にも大きく関与している。迷走神経とも関与しているため、自律神経系との関わりもあることから、呼吸や循環器系の制御にも働く神経。

④舌下神経

舌の活動を支配する筋肉で、発語、食事、嚥下に深く関与する。

この4つの神経の中で、顎関節症と関わりが深いものは、顔面神経であると考えています。顔面神経が支配している領域での、障害が発生することで、耳鳴りや咀嚼筋に問題が出現します。

治療を考えていくポイントとしては、筋肉、関節、神経と多方面から見てくことが必要です。全てを筋肉だけ、もしくは筋膜だけと考えてしまうことは危険なので、考えを改め直すことも必要です。

このnoteが何かの参考になることを祈っております。

ともに勉強していきましょう!!


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うしくぼはやと/正しい身体の使い方を教える人
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