ベジータに救われた僕の足の指
タイトルだけではワケがわからないと思いますが、
最後まで読めば「なるほど」となるはず……。
これは私が小学5年生(2011年)の夏、
ベジータに足の指を救われた話です。
夏休みに入り、私は箱根や東京ディズニーランドなど、さまざまな国内スポットに家族で旅行に行っていました。
そんななか、ある日訪れたのが「お台場合衆国」。ここ数年開催されている「お台場冒険王」の前進で、フジテレビの人気番組のブースで遊ぶことができるイベントです。
会場に到着したのは午前中。
ネプリーグの漢字を書くやつを体験したり、めちゃイケのグッズを買ったりと、ある程度楽しんだところで、わが家はお昼ごはんを食べることに。フジテレビ近くのショッピングモールに移動し始めました。
……
到着。
ショッピングモールの入り口が2階だったので、
エスカレーターを利用することに。
歩き疲れていた私は、家族の1番後ろでついていくような形で乗りました。
ウィーン…
…
…
ガッ!!
エスカレーターで上がっていると、
突然、足が動かなくなったんです。
え!なんで!!
違和感のある右足をふと見ると、
履いていたクロックスが
エスカレーターに吸い込まれていました。
うわ、これニュースで見たことあるやつ!
まずいまずい!!
私は「せめて足だけでも!」と思い、
必死に靴から足を抜き出そうとしましたが、
吸い込まれていることで出入り口が狭くなっており足がまったく抜けなかったんです。
え、まじで??
たまに見かけるクロックス事件の1件になるの?
もう靴ごと引き抜くしかない…!!
しかし、どんなな引っ張っても抜けない。
親に助けを求めればいい、と思うかもしれませんがあまりにもパニックで声が全然出なかったんです。
諦めかけたそのとき……
ブチブチブチッ!!
なぜか突然、クロックスが引きちぎれ、
エスカレーターから脱出。
落ち着いてからクロックスを見てみると、それはもうズタズタで、吸い込まれていた部分は、摩擦のせいなのか真っ黒に溶けていました。
でも、なぜ引きちぎれたのか。
ハテナを浮かばせながら改めてクロックスを見てみると、溶けている部分と溶けていない部分の境目にいたのは、ベジータ(のアクセサリー)でした。
顔面の半分が真っ黒になったベジータ。
もしかしてお前…!!
そう、ベジータがエスカレーターに
ひっかかったことで私は助かったんです。
ありがとう、ベジータさま。
貴方さまのおかげで私の足は無事に残っています。
ありがとう、本当にありがとう。
ただ、すまん。
命を助けられたけど私は悟空派なんや。
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