私は今日も、日記を書く
私が日記を書き始めたのは、小学校高学年のとき。
当時好きだった男の子との甘酸っぱい思い出を忘れてしまうのが惜しくて、
DSiのダウンロードゲームで嬉しかったことを記録した。
寝る前に読み返しては、頬をゆるめた。
中学1年生の新年1月1日、
Campusのノートに日記を移行した。
当時使用していたゲームは最大30文字まで。
思った事、嬉しかった事を書き記すには、
空白が足りなかった。
それからも、時々忘れながら日記を書き続けて、
高校生のとき「ほぼ日手帳」に出会った。
各日付のページが用意されているので、
書き忘れても、後から思い出して補足することができた。
台湾の大学生になって、
「バレットジャーナル」と出会った。
自分の欲しいページをゼロから構築し、
シールやマーカーで飾りつけをするのは
とても達成感があった。
そして社会人になった今。
学生の頃のように長くページに向き合う時間がなく、
無印良品のウィークリースケジュール帳を
日記代わりに使用している。
初めはただ思い出を残す手段として書き始めた日記が、
今の私にとってはかけがえのないものになった。
まず、気持ちをリセットすることができる。
特に嫌なことがあった時、ノートにそれを全部吐き出して、
それから眠りにつく。
そうすることで翌日に嫌なことを持ち越さない。
新しい気持ちで、1日を始めることができる。
次に、自分をより理解することができる。
人目も面子も気にせず、自分自身と向き合う時間。
それを繰り返すうちに、自分の素直な気持ちに気づくことができる。
読み返すことで、自分がどんな時にストレスを感じ、
どんなことが好きなのかもわかる。
最後に、毎日をなんとなくではなく、大切に生きることができる。
意識して今日という一日を思い出してみる。
今朝は風が涼しくて気持ちよかった、
帰宅時にきれいな夕陽を見ることができた、
同僚がお菓子をくれた、
そんな小さな幸せやありがとうに気付くことができたら、
あなたの人生はきっともっと幸福なものになる。
毎日書けなくてもいい。
たくさん書かなくてもいい。
まずは気づいたときに、1行、
今日の嬉しかったことを記録する。
コーヒーがおいしかったとか、そんなこと。
日々を坦々と生きるのではなく、
心を整理し、自分自身を理解し、毎日を大切に生きる。
私という物語の1ページを今日も刻むため、
私は今日も日記を書く。