フリーランスが安定収益を実現するためのスモールビジネスの考え方
フリーランスには、お金の心配がついて回ります。
毎月の売上が安定しない
いつ仕事が途切れてしまうか不安
連休がある月は稼働日が減って焦る
フリーランスとしてしばらく生きている人なら誰しも心当たりがあるでしょうし、フリーランスになりたい人が躊躇してしまうのも、やはりこういうお金にまつわる不安が理由ではないかと思います。
かくいう僕もフリーランスになって7〜8年目くらいまでは、毎月、乱高下する売上に一喜一憂していました。
年単位で見ても、ある年はしっかり稼げたけど、またある年はそうでもなかったということもありました。
なので前年は稼げて今年はそうでもないみたいなときは、エグい金額に心臓が止まりながら税金を払ったりということもありました。
それがずっと続くのはメンタルに来るし、長期的なプランも立てづらいので「収益を安定させる方法はないものか」といつも考えていたわけです。
ということでこの記事では、フリーランスが収益を安定させるにはどうすればいいか? について、僕なりに考えたことを共有させてもらえればと思います。
安定という「不自然な状態」を作り出すには
そもそもの話になりますが、安定って不自然な状態です。
川や風が止まってしまえば、水も空気も澱んでしまいます。
だから常に流れ(変化)がある不安定こそが、自然な状態であるわけです。
そう考えると、収益も大きくなったり小さくなったり、不安定なのが当たり前だと言えます。
売上が不安定であることは避けられない。
それを踏まえて、安定的な収益を作り出すにはどうすればいいか?
僕は単純に、お金の流れ(事業)をいくつも作ればいいのでは? と思ったわけです。
事業A〜Dがあるとして、Aが振るわないときはB・C・Dの収益でカバーする。
不安定なものでも、いくつも合わされば安定しているように「見える」わけです。
考えてみれば、企業だってそうやっていますよね。
トヨタは自動車だけじゃなく住宅や金融などもやっているし、セブン&アイもコンビニやスーパー、銀行などいろいろやっています。
フリーランスだって、自分はデザイナーだからデザインだけ、なんて固執しなくてもいいんじゃないかと思います。
スモールビジネスをいくつも持つ
一つの事業に依存するのではなく、複数事業を展開する。
その方が、収益は安定しやすいはずです。
でもここで問題になってくるのは、フリーランスがそんなにいくつも事業を抱えられるか? ということ。
これをクリアするには、いくつか条件があります。
どれか一つを大きくしすぎない
一つの事業を大きくしすぎると、それに依存してしまいます。
たとえば事業A〜Dがあったとして、Aが毎月100万、B〜Dがそれぞれ5万だったとします。
その場合、もしAの調子が悪くなると、途端に売上は激減してしまいます。
また事業が大きくなるほど、そこに割かれるリソースも大きくなります。
そうなってしまうと他の事業まで手が回らず、一つの事業に依存し続けることになってしまいます。
なるべく手間をかけない
一人でこなせる仕事量には限界があります。
そのため、提供に手間のかかるサービスは向きません。
たとえばハンドメイド作品の販売とか、オーダーメイドのWebサイト制作とかですね。
こういう事業は工数が重くなるので、他の事業を圧迫する可能性があります。
そういう事業をはじめから選ばないか、どうしてもやるのなら外注・分業化するなど工夫が必要になります。
中間業者を入れない
これは中間マージンとか手数料を取られるからというのもありますが、事業の主導権を中間業者に握られないようにというのが大きいです。
主導権を握られると売上を自分でコントロールできないし、サービスの内容も自分の裁量で決められなくなります。
業務委託の仕事とかは、まさにそれですね。
逆に言えば主導権がこちらにある場合は、さして問題ないこともあるのでケースバイケースです。
フリーランスでも安定収益は実現できる
フリーランスでも収益を安定させることはできます。
ただそのためには、一つの仕事にこだわる思考を捨てる必要があるかもしれません。
50万を1つの事業で稼ぐのではなく、5万ずつ10の事業で稼ぐ。
その方がリスクを小さく、収益を安定させることができます。
もし不安定な収益に悩んでいるのなら、そういうやり方も試してみていただけたらと思います。