ものづくりの思想や開発の裏側を社員の活動と共に紹介するマガジン「Deep Dive into BALMUDA」。今回はBALMUDA The Lantern(バルミューダ ザ・ランタン)について、製品デザインを担当したプロダクトデザイン部の比嘉一真による解説を交えながら紹介します。
BALMUDA The Lanternは、バッテリーを内蔵したポータブル式LEDライトで、クラシックなデザインとダイヤル操作で暖色~温白色を無段階に調節できるのが特徴。暖色にした際は、ほのかに“ゆらめく”ことで味わいのある空間をつくり出します。
テイスティな時間を
本を読むとき、音楽を聴くとき、食事がテーブルに並べられるとき。そんな日常の傍らに、ほのかな灯りがあると同じ時間が少し味わい深く、テイスティになります。BALMUDA The Lanternは、人生にテイスティなひとときを生み出す道具を目指しました。
暖色と温白色は、ランタンに内蔵された2種類のLEDがそれぞれ担っています。その切り替えは、太陽が1日で空の彩りをゆっくりと変えるように、シームレスな体験として実装しています。
光源が上にある理由
通常、LED照明は光源を下部に設けることが多い中、BALMUDA The Lanternでは、あえてこれを上部に持ってきています。
デザインが決まるまで
BALMUDA The Lanternの見た目はクラシカルなランタンそのものという感じですが、そこへたどりつくまでには長い道のりを経ています。
デザインの方向性が固まったら、それをイメージ通りの質感で仕上げるためのあらゆる調整作業に入ります。クラシックな世界観でいくことにはなりましたが、生産性やコストなどさまざまな側面から、外装に金属やガラスをふんだんに用いることはできません。強度が必要なパイプ部分やフレームは金属、外装は樹脂と使い分けながら、全体として重厚なデザイン・質感の実現を目指しました。灯りを覆うアクリルやポリカーボネートのパーツは、見分けが付かないレベルまでガラスの質感に近付けています。
細部へのこだわり
操作部は道具を使う人との大事な接点であり、与える印象に大きく影響します。
人生を楽しむ灯り
BALMUDA The Lanternは、屋内だけでなく、キャンプやグランピングなどのアウトドアシーンでの使用も念頭に設計しています。
自然な灯りと暖色が彩る空間。何気ないひとときが、つまみを少し回すだけで特別なものに変わる瞬間を、BALMUDA The Lanternで、ぜひ体験してみてください。