見出し画像

投球動作における胸椎伸展のstep①    ー リリース編 ー      

C−I Baseball2期生の戸高です。
今回の配信はサポートメンバーシリーズとなります。

私が配信する内容としては「ピラティス【pilates】」というメソッドが1つのツールとして投球障害の治療、予防、パフォーマンスの向上にどう活かしていくかに焦点をあてて、配信させていただいております!

■はじめに

投球動作には胸椎伸展はパフォーマンスにおいても障害予防においても重要な動きになります。

今回は胸椎伸展の獲得に必要な要素を4つのリリースポイントまとめていきたいと思います。

■step1 呼吸と肋骨

呼吸の重要性は以前のnoteで解説していました。
呼吸は胸椎の伸展にも非常に重要です。

野球選手には画像のような姿勢を呈しているケースが多くあります。この状態であると呼吸の際に息を吐ききることが難しくなります。
その影響で、肋骨の過剰な外旋(リブフレア)がおこり、腰椎が伸展位になります。胸椎はバランスをとるために屈曲位になりますので結果的に胸椎の伸展可動域は低下してしまいます。

重要な筋は胸横筋と横隔膜です。
とくに胸横筋は呼気時に胸骨、肋骨を引き下げる役割があるためしっかりと働く必要があります。
また横隔膜の機能不全は脊柱の後弯や胸郭の可動性低下にも影響してきます。

トラブルとしては息を吐ききれないことにより、肋骨の外旋(リブフレア)が起こり、腰椎前弯の増大によって胸椎が後弯していくことです。

・ヘッドロールアップ

呼吸を意識しながら肋骨の外旋(リブフレア)を改善していくためには、ヘッドロールアップの動きが効果的です。

息を吐きながら脊柱を屈曲していくしていく際のポイント
・上位胸椎から屈曲していく
・胸骨を下に沈みこませる
・胸骨を支点していく

このポイントを意識することが重要です。
胸椎の硬さがある選手では胸椎の屈曲は起こらず、頚椎の屈曲でこのエクササイズを行ってしまいます。

そうなると首が詰まったような動きになり、痛みが出るケースや頸部の過緊張に繋がりますのでしっかり代償動作を見抜くことは重要です。

ここから先は

2,198字 / 9画像

【C-I Baseballトレーナーのトレーナーマニュアル】 投球障害肩・肘、腰痛、捻挫、肉離れ、下肢障害など野球におけるケガの関りを専門…

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?