100円で砥石を面直しする
前回の記事では砥石で包丁研ぎをした。
その際に使った砥石(実家から拝借した中古品)が相当すり減っていたのに気づいた。
今回はその砥石の面直しを簡易的にしてみたのでレポートする。
前回の記事を見た知り合いから、コンクリートブロックに擦ると面直しできるよー、という声を聞いた。
コンクリートブロックなら身近にありそうだしやってみよう!、ということでいざ探してみたところ、、、砥石を擦り付けられそうなコンクリートブロックなんて都会では身近にないようだ。
近くの公園のコンクリートにこすってもいいけど、不審者と間違えられても嫌だし、そもそも器物損壊な気もするし。。。
ということで、調べてみると面直し砥石というものがあるらしい。
高い。下手したら本体の砥石よりも高いのではないか。
ホームセンターでコンクリートブロックを買ってみてもいいけど、置き場所に困りそうだし何かいいものないかなあと思い近くのダイソーを物色していると、ちょうどいいものがあった!
それは・・・
砥石!(100円)
まずダイソーで砥石が100円で買えることが驚きである。
100円とはいえ、砥石と名乗る以上はある程度は面が出ているはずなので、お互いにこすりつけて面直ししてみようという試みである。
ということで購入。
パッケージをよく見ると研ぐ手つきが危なっかしいし、包丁の角度がだいぶ寝ているし、この人左利きなのだろうか等々、色々ツッコミを考えてしまうが、、、
僕はパッケージを買っているわけではない。
中身の砥石の品質が良ければそれでいいのである。
番手は荒め#120と中目#320の2段階。
こないだ使った貝印は荒め#500、中目#1200だったのでだいぶ違うぞ。
なんとなく、番手が細かい方が原価が高いのだと想像がつく。
Amazonの貝印の面直し砥石は#220だったので、案外ダイソーはちょうど良さそうな番手である。
ということで、試みに移る。
まず両方の砥石を水に漬けて5分放置。
十分水を吸わせたら、ふきんの上に貝印の砥石を置いて滑らないようにしてから、上からダイソー砥石をこすり付けていく。
砥石の粉がぬるぬると溶け出てくる。しばらくすりすりしたら、側面から合わせ面の様子をチェック、適宜水を足してまたすりすりとこすること約5分。手の感触が変わってきた。
面と面が密着して、間のぬるぬるの表面張力で砥石同士がくっつくような感じがしてくる。
砥石の表面のぬるぬるが全面に均一に発生していることを確認し、
側面からも隙間がほぼなくなっていることを確認。
仕上げにダイソーの中目#320で面を整えて完成!
面直しする前と後では雲泥の差だ!
これでさらに包丁研ぎが捗りそうである。
よし、ダイソー君にはこれから面直しを担当してもらおう。
荒目はすでに面が平滑でなくなっているかもしれないから、最初の荒研ぎに使って、中目は最後の仕上げに運用という算段だ。
包丁を研ぐものとして生を受けて、包丁研ぎには使われず、自分より高級な砥石の面倒を見ることになるのはなんだか可哀想な気もするが、エントリー砥石として使われて中級品にステップアップするときに捨てられるよりかはいい気もする。
現実世界でも、プロ野球選手を目指したが願い叶わず、裏方に回る人もいることだし、悪くはないのではないか。
話がだいぶ脇道にそれたが、砥石の面直しに困っている方は、コンクリートブロックよりもお手軽で、何より安い、ダイソー砥石を使った方法をぜひお試しあれ。
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