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ポスカでデミグラスの質感は描ける?描けない?

こちらはタリーズでのアルバイトシリーズの記事になります。
前回の記事はこちらです。

前回記事と同様に、今回も昔描いたイーゼルについて書こうと思います。

イーゼルというのはお店の商品を宣伝するための看板のことです。
タリーズでは、全て手描きの店舗と、本社から送られてくる商品のシールを貼って文字のみを手描きする店舗がありました。

私の働いていた店舗はずっと手描きだったのですが、本社から送られてくるシールはクオリティが高く、貼るだけで終わることから、一時はシールを導入したこともありました。

が、ちょっとした事件が起きます。

お客様の中にはイーゼルに近づいて観察する人がいたのです。

そして、こう呟きました。

「あ、これシールなんだ…。」


そのお客様は何も買わずに帰っていきました。

この出来事を店長に話したところ、

「やっぱりシールはダメなんだね〜」


店長も心当たりがあるようでした。
たしかにシールを貼ったイーゼルと、実際に描かれたイーゼルを比較すると、人間味があるように感じました。
手描きのほうはペンの質感が残っていて、迫力を感じるんですよね。

この出来事をきっかけに手描きに戻す方針になりました。

余談ですが、手描きをする場合はチョークとポスカの二択になります。

どちらも特徴があります。

チョークは、
色を重ね塗りできるので、間違いをしても修正しやすいです。
また、市販のチョークに存在しない色でも重ね塗りすることができるので、絵の具を混ぜるようにオリジナルの色を作ることができます
そして、優しい雰囲気に仕上げることができます。

一方ポスカは、
重ね塗りの概念がないため間違えた場合は、乾いてから上書きをすることで修正をします。
また、色を混ぜることはできないので、オリジナル色は作ることができません

ここまで聞くとチョークのほうが圧倒的にメリットがあります。

唯一、ポスカが輝くポイントは、

圧倒的なインパクト


です。

原色に近い色しか使わないことと、1本1本の線が太いので、遠くから見た時に非常に目立ちます

うちの店舗はポスカ派でした。

が、採用された理由は知りません🤣

もしかしたら大通りに面した店舗だったので、遠くからでも目立つようにする狙いがあったのかもしれませんね。

お話は戻りますが、手描きに戻すということで早速店長から依頼がきました。

新商品のデミグラスソースをかけたホットドッグを書いて欲しい


参りました。

人生でデミグラスソースなんて描いたことがありません


とりあえず、アルバイト後にネットでデミグラスソースを鬼のように検索し続けました。

どこかのメニュー表で利用されているであろう画像に巡り合い、設計図を作成しました。
それがこちらです ↓

欲張って、金色の文字でタイトルまで作ってしまいました。

金色の文字なんて描いたことないのに笑


早速、別日のアルバイト終了後にイーゼルを描きはじめることにしました。
バックヤードに椅子となる三脚を広げて、壁に看板を立てかけて描き始めます。

アルバイトをされた方ならわかると思いますが、バックヤードって狭いんですよね💦
その時間帯に働いている人の邪魔にならないように、なるべく縮こまって作業します😅

ただ、悪い行いをしているわけではないので、同じ店舗の人たちが期限切れのドリンクなどを差し入れとして持ってきてくれたり、通りがかる時に、

「え!めっちゃイイじゃん!がんばれー!」


などの励ましの声をかけてくれたりします。
めちゃくちゃモチベーションがあがります!✨

乾かして上書きする箇所などもあるので、2日に分け、合計約7時間でついに完成しました。

ポスカで描いたデミグラス(と金色の文字)

商品の背景以外には黒色を塗っています。
これにより自然と明るい背景に目が行くので、商品が目立つようになっています。
ただ、よく見ると、お玉杓子の遠近感がおかしいですが、気にしないことにします笑

こちらのイーゼル、結構な売り上げUPに貢献することができました
うちの店舗はホットドッグがあまり売れないのですが、この看板のおかげで過去に比べて注文数が3、4倍に増えていました🌭

冒頭でポスカは遠くから見ると目立つ旨を記載しましたが、実際に店舗に配置されている写真がこちらです。

なかなか目立ってます

今はもう閉店してしまった店舗なのですが、上記写真に写っている通り、ハロウィンなどの飾りつけを店員が自主的に行うという文化が根付いている店舗でして、みんなで力を合わせてお店を盛り上げるという、あの雰囲気は今でも忘れられない良い思い出です🎃


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