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【読書記録】「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」

こんにちは。
ベビーシッターのアサミです。

今日も本の紹介。

これはSNSで本を紹介している方からのお勧めで読んでみました。

18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉。

ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生ー。
助け合い支え合う人々の40年を描く長編小説。

毎日新聞出版サイトより

高校を卒業した女の子が、家がらみのある理由から進学できなくなり、いえをでて小学生の妹を連れて新しい生活を始めるところから物語は始まり、そこからたくさんの人と出会い、支え支えられながら生きていく。

なかなかの分厚い本で、初めの方はあまり進まずウトウト眠くなってはまた次の日…
と繰り返していたのですが、物語が中盤に差し掛かり色々なことが繋がっていくともうそこからは加速して読み進めてしまいました。

タイトルにある台詞は小学校時代の恩師が大人になった律(姉妹の妹の方)に話す言葉なのですが、なんというパワーワードなのでしょう。物語を読みながら私はとても気に入り、メモに書き留めていたのですが、この記事を書くのにネットの本紹介や他の方の感想文をみ検索していると、まさかのこのワードが大きく取り上げられている!

「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」

この言葉が本を手に取るきっかけになったり、物語のキーワード的なものになっていたのかな、と後から思いました。

「自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。だから誰かの役に立ちたいって思うことは、はじめから何でも持ってる人が持っている自由からしたら制約に見えたりするのかもしれない。けれどもそのことは自分に道みたいなものを示してくれたし、幸せなことだと思います。」

これも物語に出てきた中で好きな言葉でした。


✎︎____________

私は、退職し新たなステージに立ってから丸2年が経ちました。
ベビーシッター業をしながら、空いている時間を色々なことに使っています。
それは、必ずしも自分だけに時間を使っているのではなく、時に身内や友人のために行動している時もあります。

私の行動を、
「偽善だ」
と人に言われたこともあります。

その時はとても悲しくなりましたが、悲しいと言うのはその人に理解して共感してほしかったからなのかも、と思いました。

今は、自分の行動がたとえ人から見たら偽善だと思われても、私は偽りのない「善」を伝えたいし、行動を受け取る人がそう受け取ってくれればそれでいいのだと気づきました。
そんな時間の使い方が好きですし、物語の中の言葉と同じように私もまた、誰かの良心でできているのかもしれないです。


さて今日も、わたしに会いたいと言ってくれた大切な友人のもとへ行ってきます。

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