教職大学院は専門学校なのか?
あいにくの雨で始まった三連休。私の通う教職大学院は今日から文化祭です。台風ということもあり、運営の方々は天気予報をみながらヤキモキしていることでしょう。本当にお疲れ様です。
さて、先日X教職大学院の方々と交流を行いました。皆さん熱意あふれる方ばかりで大変大きな刺激を受けました。X教職大学院の概要を聞いていると、自分の通っている教職大学院(所属プログラム)とはかなり異なる教育が行われていることがわかりました。それぞれの教職大学院で特色があることを実感します。他大学の教職大学院生との交流がもてるのも非常に有意義な機会であり、所変われば品変わるではありませんが、様々な違いを体感できたのは今後の大きな糧となりました。
交流を終えた後、改めて自分の通っている教職大学院の良さを感じました。学びの自由さと研究活動が十分保障されていることがその理由です(X教職大学院が保障されていないということではありません)。そもそも教職大学院は、理論と実践の往還を通して高度な教員としての専門的職業能力を育成することがねらいだと捉えています。文科省によれば教職大学院の目的として下記のことが示されています。
1.についてはいわゆる学部卒のストレートマスターの方に関する点であり、2.の部分が現職教員(私)にあてはまる部分です。
ここで考えたいのは、「学校現場が直面する諸課題やの構造的・創造的な理解に立って、教科・学年・学校種の枠を超えた幅広い指導性を発揮」という点です。「そもそもなぜこのような問題が起きているか?」「過去の研究者や実践者はどのように考えていたのだろうか?」「民間企業や自分の所属する学校種以外のところでは何が起きているのか?」「経営学や医学や看護学の分野ではどのように考えられているのだろうか?」「学校現場以外でできることは何があるのか?」これらのことを考え、自ら行動し知識を得たり経験を重ねまた新たな疑問にたどり着くといった営みを繰り返していき、それを学校現場等で検証もしくは実践していくというプロセスが教職大学院(生)には求められているのだろうということが1年半ほど教職大学院に在学してぼんやりと見えてきました(遅いかもしれないですが)。
例えばですが、ガチガチに教育内容が定められ、実習先や実習等で見るべき視点を全て誰かに決められてしまっている(要はこれさえやっていれば良い)といったプログラムであれば、「大学の先生が言ってたAという書籍を読めば大丈夫」「とある問題が学校で起きている。これに対応できるといわれている能力Bを身につけよう」というような直線的な学びで終わってしまう可能性が高いのだろうなと感じました。これは少しもったいないような気もします。
やはり上記に述べたように学びの自由さと研究活動が保障されているという点が非常に大きな価値があることをしみじみと実感しています。
教職大学院について検索している中で「専門学校」という文科省のページに行きつきました。
もしかしたら、教職大学院を専門学校のように捉えて入学している、もしくは派遣されている方もいるのかな〜と感じています。
「そんなんじゃだめだ!」というつもりはありません。先生方の学びのニーズは様々でしょうし、各教育委員会や学校の状況によっては課題に対応する直線的な知識・スキルを求めることもあるのだということはわかりますので。(ちなみに専門学校が良くないといったような意図は一切ありません。あくまで教職大学院について語る上で例にだしたものです)ただ、少しもったいないかもしれないですね。
秋も深まり少し淋しい季節です。・・・と書きましたが、やることはいっぱい。やりたいこともいっぱいです。
皆様良い週末をお過ごしください!!!🌸