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【看護トンデモエピソード】戦時中、日本男児に歯向かうけしからん女と怒られた話

※患者さんを馬鹿にしているわけでも、中傷するつもりもないです。

令和。戦争を体験した方々は徐々に少なくなってきた。
私は個人的に戦争エピソードも好きだし、当時を経験された方々が減っていくのが惜しい。
みんなが平等に、ずっと生きていられるようになればいいのに。と思うけど、人生には限りがあるからこそ・・・とも思う。
戦争を知らない私が何を語っとんねん。という話だけど、戦時中の女性の立場ってどうだったんだろう?と考えさせられるエピソードがある。

ということで今回もトンデモエピソード。
患者は手術を終えたばかりの90代の穏やかなおじいさん。
その夜、突然せん妄を発症した。(いつもこの流れになってしまう)

巡視に行くと、患者が点滴を引き抜こうとしている(いつもこの流れ・・・)
すんでのところで制止し、声をかける。

私「○○さん、どうしました?大事な点滴を抜いてはいけませんよ」
患者「うるさい!男に口答えをするな!」

ゑ・・・???
急に何?男に口答えするな???ときょとん。
でも経験でわかる。来ましたわ、せん妄。

私「○○さん、ここがどこだかわかりますか?病院ですよ。」
患者「お前、どこの女子部だ!最近の女は男を敬うことをしらん!日本男児に口答えするな!馬鹿者!」

ゑ・・・・・・・???
普段そんなこと言うような人じゃないのを知っているから、余計にびっくりよ。

私「○○さんは、ここで治療をしています。」
患者「銃撃か!?」

だめだ・・・戦時中から帰ってこれない・・・
なんとか現代に戻そうと頑張る私と、全然戦争から帰ってきてくれない患者さん。

私「○○さん」
患者「黙れ女子部!!!お国のために働く男児に、なんという口の利き方だ!!!けしからんぞ!!!」

私・・・名前しか呼んでないよう(^◇^)
戦争の時は、何か特別な呼び方があったのか・・・?

今回は点滴が奇跡的に残っていたので、他スタッフに応援を要請し、安定剤や眠剤を駆使して休んでもらうことに成功。
例のごとく翌朝、せん妄から脱した患者さんは夜の出来事を覚えていません。笑

患者「おはよう看護婦さん。よう寝たよ。看護婦さんも体大事にしてな。」

あ、うん。普段の患者さんはこんな感じだった。
あの夜を迎えてなければ笑顔でありがとうございます~!と返せたけど、
私女子部だし。口答えしたらまたガチギレされるのでは・・・?と勘ぐってビクビクでした。

せん妄は人をその人らしく無くしてしまうけど、これぞ男尊女卑。と思ってしまうエピソードだった。
こんなに優しいおじいさんでも、当時はそういう考えを持っていて、そういう考えが横行していたのかな。
現代はだいぶ女性にとって生きやすい世の中に変わったんだろうな。

ちなみに患者さんに怒られた話をかいつまんで伝えたら、
先輩看護師は爆笑していた。
みんな・・・ゲラすぎる。他人事だと思って・・・😑

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ばぶさん
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