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おかたづけとふうふの対話の共通点って?
おかたづけサポートと、ふうふの対話サポートをお仕事にしている。
全く異なる分野のように見えるが、実は共通点がかなり多い。
そのひとつに、ステップを積み上げていくという点がある。
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私のおかたづけのベースであるライフオーガナイズでは、「3つのS」のような呼び方で、積み上げるべきステップを説明する。
「ストレスフリー」「スッキリ」「ステキ」という3段階だ。
ふうふの対話(『夫婦会議®』)にも、「会話」「議論」「対話」のステップがある。
以前詳しく書いたnoteに例示などもしているので、併せて読んでいただけると、より分かりやすいかと思う。
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ステップを積み上げていくにあたって気を付けることもまた、共通している。
ひとつめに、「現状把握」。
おかたづけにしろ、ふうふの対話にしろ、「今自分(たち)はどういう状態なのか」を把握することは、とても大切だ。
同じ「かたづけたい」と思っている場合でも、「ものが溢れていて生活に支障をきたす」人と、「ものの所在地は把握できているけれどなんだか部屋が雑然としていると感じる」人では、随分状況が異なる。
「ふうふのコミュニケーションを円滑にしたい」にしても、「目も合わせない、挨拶すらしない」ふうふと、「日常的な会話はともかく、意見を出し合うとすぐケンカになってしまう」ふうふも、また違っている。
例えば、「意見を出し合ってケンカになっているのは、今が『議論』の段階だから」という現状把握は、「私たちって、ケンカばかりしてるね…」ではなく、「この『議論』の先に、お互い納得できる『対話』がある」という思考の転換にもつながる。
ふたつめに、「スモールステップ」。
現状を把握し、理想との距離感を計ることが出来たら、そこに向かって一足飛び…ではなく、次に向かっての小さな一歩を踏み出す。
「ものが溢れている」人は、まずは自分の周囲半径50センチの床面が見える状態へ。
「部屋が雑然としていると感じる」人は、より客観視するために写真を撮ってみてもいい。
「挨拶すらしない」ふうふは、まずは「おはよう」だけでも言い合うことを目標にしてみる。
「すぐケンカになってしまう」ふうふは、例えばお互いの話を最後まで聞いてみるのはどうだろう。
いきなり、「余計なものが何一つない、洗練された部屋」や、「どんなことにも前向きに建設的な意見交換のできるふうふ」を目指す必要なんてない。
次のステップをほんの少しだけ意識して、乗り越えられそうな小さなハードルを、ちょっぴり助走をつけて「ひょい」と飛ぶことが、なんだかんだで一番の近道だったりする。
みっつめに、「積み重ね」。
小さなハードルをひとつ越えたらそこで満足せず、ふたつ、みっつとハードルを越え続けることを忘れない。
半径50センチの床面が見えたら、次は半径1メートルを目指す。
部屋の写真を撮って気になるポイントが分かったら、毎日写真に撮って行動のクセを探ってみる。
今日「おはよう」が言い合えたら、明日も言う。明後日は「おやすみ」も言ってみる。
お互いの話を最後まで聞き合えるようになったら、「聞いてくれてありがとう」「話してくれてありがとう」の言葉を添えるようにしてみる。
足踏みをしたり、後退することもあるかもしれない。
けれど積み重ねをやめたとたん、きっと私たちは後ろ向きに流れる動く歩道に乗っているかのように、どんどん理想から離れていくことになる気がする。
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おかたづけやふうふの対話だけでなく、きっとどんなことにも共通する、ステップの積み重ね。
何かに「頑張ってるつもりなんだけどうまくいかない」「こんなはずでは…!」とモヤモヤ・イライラしている方のご参考になれば、この上ない。
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