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実体験:企業選択、職種選択の基準
実体験に基づく仕事を選ぶ基準
大学卒業から現在に至るまで14年間社会人として働いてきた。
そんな自分のこれまでのキャリアを振り返って何が仕事の選定基準であったのか改めて紹介したいと思います。
就職活動、転職活動サイトではアンケートに答えてこんな会社、こんな職種がいいんじゃないか?というあくまで統計に従った結果が得られる時代。
実際働いている人はどう思ったのか実体験を見ていただいて参考にしていただけたら幸いです。
私の学歴、スペック
・私立大学4年 工学部卒業 専攻は物質工学
・外国語 :英検3級(中学の時取得)、TOEIC 450点(英語嫌い)、
海外旅行なんて自分から進んでいかないレベル
日本国内で済むなら国内に留まって平穏に暮らしたい
・基礎能力:大学時代の資格取得ブームに煽られIT関連資格、簿記、
危険物取り扱い責任者など使いもしない資格を取得
大抵の民間資格なら3ヶ月あれば合格点まで持っていける
以下、実体験。
1社目:外資系商社
大学卒業後、最初に就職した会社は外資系商社でした。
工学部を卒業しておきながらなぜ外資系商社だったのか。
当時の自分の中での企業選定基準は、優先順位順に並べると以下3つ。
1.教育の手厚さ
この場合は、会社業務を通して得られそうな能力が見込めた。
英語大嫌いな自分であったが英語くらいできないと今後将来苦しむと
感じたことから当時の企業が従業員に対して与えていた教育費用
というのは対してないのが普通でした。
そんな中、就職した会社は巷では名を馳せた有名企業。
商社という人が資本である会社であったため、一人当たりにかける
教育費用はずば抜けて高かったです。
通常であれば、通信講座費用の何割かを会社が負担であったところを
基本全額会社が負担。
しかも就業前の8:00から9:00に講師が会社にきて会社の会議室で
教育を行うというものがメインとしてあり、社員が自分で選定した
語学研修費用は会社が負担してくれていたました。
2.給料
外資系ということもあり月給は通常の大学学部卒の社員と対して
変わりませんでしたが、月給、賞与に加えてインセンティブ。
会社、部署業績に応じて支給されるもの。
幸い私が配属された部署は事業部内で稼ぎ頭とされていたチームで
リーマン・ショックの最中でしたがインセンティブは出ました。
3.仕事内容
幼少期に祖父に言われた「商社に入ったら金持ちになれる」という
単純な言葉があったからかもしれません。
当時、入社まで商社とは何を生業としているのかハッキリと
わかっていませんでした。
なんかすごいことやっているんだろうな〜と漠然とした認識で業種選択。
総合職採用(職種の選択の余地なし)、入社後に人事と面接、
研修時の勤務態度を総合して配属先部署、職種が決められる
スタイルでした。
それらしく分析をしていますが、新卒で選択した会社「何となく自分の成長に繋がりそう」ただそれだけで選んでいたと思います。
まず、この会社で定年まで勤め上げようという終身雇用の考え方は持ち合わせていなかったので、ちょうど良かったのだと思います。
得た能力
・外国語 主に韓国語、少しの英語
関連会社、顧客が韓国の会社だったので日常のメール、電話、報告書類の半分が韓国語であったため、ゼロベースから韓国語の独習となりました。
英語はシンガポール件の方とのやりとりで英語が必要になるため、片手間で習得。レベルとしては英検2級くらい。お互い言いたいことを言い合う議論なんてとてもとても、受け取ったメールは自動翻訳機に突っ込んで、返信も翻訳機でどうにかギリギリといったレベル。
・貿易に関する知識
商社ですからものを海外から持ってくる、海外へ持っていく。
モノの動きを伴う事に関する成約、ルールといったものは実務経験を通して学べました。
当時、書籍などでまとまっているものはあるっちゃありましたが、
きれいにこれを読んでおけば全部問題ないというものはなく、実務を通してこうやっていくもの、気をつけなければならないポイントというものを学べたため非常に有益でした。
世の中の物流、輸入商品はこのように動いてユーザーに届けられるといった業界の裏側を身を以て知る非常に良い経験だと今では思います。
2社目:日系メーカー
結婚し家族も増えるタイミングで仕事に対する優先順位がここで変わってきました。
優先順位が変わったため、転職を決行。
このときの優先順位はこちら。
1.企業の経営安定度
東証一部上場の会社で長く業界にいる会社で新卒でエントリーした際は
書類選考落ち。橋にも棒にも引っかからないような会社でした。
そんな会社に中途であれば入社ができる、企業安定度でいけば1社目
よりも抜群に高い会社。
これから家を買ったり、大きな買い物の際にローンを組むとなっても
盤石な経営基盤があるため難なく通ります。
2.給与
営業職であるが故、伸びている会社では毎年の春闘でベースアップは行われるし賞与も働きに対して満額支払いがされる会社。
しかも伸びている最中の会社だったので、時間外労働(残業代)も多く給与面では恵まれていました。
3.海外勤務経験
入社時はハッキリとしていませんでしたが、海外との業務をやっている
部署だったのである程度経験が詰めたら海外にも行けるのかな?
くらいに思っていました。
当時はCOVID-19もありませんでしたし、研修を兼ねて欧州に1回/年
くらいは行かせてもらえました。
しかもチケットはビジネスクラスで。
縁あって海外駐在経験もさせてもらえた。
経歴としては箔はついたのではないだろうか(自画自賛)
得た能力・経験
・英語力
2社目に入るまで英語はたしかに使っていましたが、
「英語話せます!」なんてレベルにはおこがましい。程遠いレベル
海外勤務経験を通して英語力は飛躍的に伸びたのではないかと思う。
・XXX部品業界知識
狭い業界ですが参入障壁が比較的高い分野での専門知識は得られた。
ここまで聞くといい会社に順調に転職、スキルアップしているようですが
海外勤務から帰ってきた当たりから急に年収が落ちます。
前年比100万円以上落ちました。
ここまで経験できたんだからもっと稼げるだろうと欲が湧きます。
3社目:外資系メーカー
先立つものが急に減ったことで優先順位は変わります。
1.給与
お金です。お金があれば世の中大抵のことは片付きます。
時間外労働も増えましたが、年収も2社目のときよりも一気に
200万/年は増えたと思います。
2.仕事内容
前の業界、職種が活かせること。
営業、同業界ってことでやっていることは大して変わらないので
取っ掛かりはしやすかったです。
3.社風
外資系だからもっと個人裁量権多く漠然としたイメージ。
実際、裁量権が大きいというなの丸投げは多数。
得た能力・経験
・経験に伴う給与
お金の支払いは良かったです。
・精神的耐性
パワハラを受ける経験、外資らしい日々数字(売上)に追われる経験、
お金を稼ぐとはいかに大変なのか再認識する経験
ここまで列挙しましたが、実際4社目を決めて有給消化期間中。
お金は確かに稼げたが、精神的に自分の信条にも反する交渉を強いられる
毎日のように役員層からの罵倒を受ける。
精神的にも身体的にも相当やられました。
外資で良い給料をもらうということは何かしら犠牲にしなければならない(等価交換)は成り立つんだなと感じた経験でした。
次は営業を離れてコストセンター業務です。
優先順位を大幅に変えました。
4社目:日系メーカー2
1.家族、家庭での時間
残業時間は少ないに越したことはない
2.企業安定度
新卒で入れたら良かったですね。というくらい名のしれた会社
3.給与
下がるかと思ったが意外と下がらず2社目の良い時期くらいの水準
次はまともな人たちを働きたいです。
まとめ
私の経験は、私の尺度で選択した結果であり決して転職を強要するものでもないです。
嫌だと思えば自分のスキル、経験に応じて職場や仕事内容は変えればいいと思います。
生涯で1社しか働いてはいけないなんて決まりもないですし。
別のNoteでも書いていますが、転職はあくまで自分が持ちうる持ち点の再配置。
ゲームで言えば、ステータスの再配分だと思っています。
経験を通してパラメータ(HPや攻撃力の値)の絶対値を増やして、
転職によって点数の再配分をする。
就職活動中の学生の方、上司のパワハラ、精神的に追い詰められている転職活動中の方。
逃げ場が無いなんてことはないです。
その時々の自分の環境にあった職場を選択していきましょう。
共感頂けたら幸いです。