私が学大路地裏偏愛祭を開催するようになった理由/第4回12月23日(土)
第4回学大路地裏偏愛祭を開催します。偏愛祭とは、学芸大学駅の文化会館、C/NEで運営している、偏愛人の文化祭です。
みなさんは偏愛するものはありますか。例えば、地球が滅ぶ前まで絵を描きたいとか、休みの日は全部スノボ行きたいとか、あいつの新作は全部買うぜとか、海外までサッカー見にいくとか、好きなアーティストのライブに地方遠征して全公演行くとか。
そういうものは私にはありません。雑食雑種、好奇心に基づきその都度興味の対象は変わっていきます。いい意味でミーハーアクティブパーソンですが悪い意味で軸はありません。俯瞰で物事を考えられるという長所の一方で、熱狂できない自分。盲目的に猛進したいのに。ということで、そういう熱狂人たちを集めるイベントでもやろうかなと思いました。プロデューサーっぽい感じでそれっぽくしてやろう的な動機から始まったそれなのです。
「いつかじぶんの店を出したい」「すきなことで独立したい」そんなふうに思いながらも、限界サラリーマンのコスプレをしながら時をすごしている人はたくさんいるでしょう。
きっと、ほんの少しの一歩を踏み出すことで世界は変わっていく。だけど、いきなり会社を辞めたり、物件を借りたりするのは難しい。ほんの1テーブルの空間で、たった1日ですが、お店を構えるという経験が、ほんの少しの一歩になればと思います。そんなイベントにしたいし、なってきた感があります。
そして、誰かの熱狂を側で味わうことで、私も熱狂の一部のような顔ができればなどと考えているのです。
試し試しではありますが、すでに偏愛祭は3度開催しました。趣味に本業のノウハウを投入し、プレスリリースを出したり、ロゴデザインを作ってもらったり、当日取材に来ていただくなどして、イベントがそれっぽく成長していったような気がしています。自己満上等。
なぜ学芸大学駅で開催するのかというと、まあ住んでいるという理由が9割ではありますが、学大ってこういう街なのではって思うんです。渋谷から7分なのに、どこか懐かしくローカルみがする。しかしセンスのいい人が集う。アンビバレントな魅力が詰まっています。学大の店に行くと、住人同士のつながりが生まれ、コミュニティが広がって行きます。都会のローカル暮らし。それが学芸大学。この感覚をイベントにも投影したい。
本イベントでは、想像を超えた化学変化も、ぽつぽつと生まれました。
ここで出会った出展者同士が、別のイベントを共にしたりとか。抱える想いが似た人たちは共鳴し合うようです。また、コロナ禍で分断された人々を、「オフラインっていいものだなぁ」的な方向に揺り戻すことにも少しは寄与しましたかね。もう、あの頃の隔離された日常を忘れそうになりますが、ありましたよね、オンラインに辟易した日々ね。
初回は、自分たちが呼んだ人たちだから、責任持って楽しませなきゃとか繋がなきゃとか思ってたんだけど、人と人を集めると、勝手に繋がりと楽しさが生まれていくことも学びました。もっと人が集まる力を信じよう。
第四回の出展申し込み者さんからは、こんな声をもらった。
おいおい、良すぎやしないかい。
麻布台ヒルズ、サクラステージ、プロの仕業による話題の場所は増えていきます。東京初出店!が揃っているにも関わらず、どこか既視感があって特に欲しいものに出逢えない商業施設は、これからも増え続けていくでしょう。
そして、私の生活はかわらない。
「ふーん」ばっかで心が動かなくなっています。
それならば、ストーリーと人となりが見える商品を手にし、偏愛をおすそ分けしてもらいたいと思うのは私だけでしょうか。
いや、違うと信じています。きっと皆さんも、ここに来ればすがすがしい気持ちになれるはず。
12月23日 12時〜
学芸大学駅徒歩3分 C/NE にてお待ちしています。
学大路地裏偏愛祭Instagram :@henaisai
秘めた偏愛も持参ください。
過去の偏愛祭の様子はこちらから
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