【感想】映画『アイミタガイ』
人生観を変えさせられる、そんな映画を見た。
『アイミタガイ』は、映画作品としてのキャスト人や構成、演出、物語にいたるまで巧みな作りになっている映画だと感じられました。
物語の概要は、ウェディングプランナーとして働いていた梓の親友である叶海がある事故によって亡くなってしまう。
交際相手の澄人と結婚に踏み出せずにいる梓は亡き親友にLINEでメッセージを送り続ける。
何故、彼女はくるはずがないメッセージを送り続けるのか、叶海とのかけがえのない思い出を回想し思いが繋がっていくところはとても感動させられるものがありました。
交際相手の澄人との微妙な距離感、叶海の母である朋子と父の優作もまた、娘の死を受け入れられずに虚しさを抱えながら過ごしていたが児童養護施設から娘宛てのメッセージカードや娘のスマホに送られる梓からのメッセージの存在を知ることになります。
こみちの家で梓は中学の頃に出会った叶海の記憶から彼女に思いを馳せ始める。
タイトルの『アイミタガイ』という言葉は何か?
『アイミタガイ』とは‘‘相身互い’’であり誰かを想ってしたことは巡り巡って知らない相手を救うということであり、自分が困ったり、悩んだりしても、誰か思ってくれる人が必ずいて助けてくれるものだということを自分自身のこれまでの人生経験で思い当たるところがあり、相身互いは身に沁みるものがありました。
偶然によって生まれた運命が心に明かりを灯すところは感動させられるものがあり、誰もが共感するところがあると感じられました。
何気ない日常こそが、本当の幸せであり、梓や澄人、朋子、優作、こみち、心温かな方々の存在に気持ちが救われたし、ラストの締めくくりも本当に良かったなと思いました。
私自身も、相身互いの心を大切に生きていきたいと考えさせられる、感動的な映画作品でありました。