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【感想】映画『CIVIL WAR アメリカ最後の日』

先日『CIVIL WAR アメリカ最後の日』という映画を見ました。
本作は、フィクションだけれども、決してフィクションとは言えないほどの圧倒的なスケールと大迫力の銃撃戦と殺戮を見た後、後悔の気持ちと本作は現代の今だからこそ見るべき映画だということを考えさせられた映画でもありました。
アメリカの史実や文化史なども、本作を見てから色々と調べたりもしましたが、戦争の恐ろしさを改めて実感させられる思いもあり、とてつもないほどの疲労感さえも感じました。
物語の概要としましては、テキサス州とカリフォルニア州の同盟による西部勢力と政府軍の間で内戦が勃発して武力衝突が繰り広げられる。
戦場カメラマンのリーたちを含むジャーナリストは、悲惨な戦場をカメラのレンズ越しを通して、内戦の真の恐しさや残酷さを体感していく。
戦場カメラマンの視点から、戦争で受けた影響による被害の描写は生々しく、戦争の光景を映画の中で目の当たりすることで戦争を経験していない私たちを含め、色んな方々に衝撃を与えるものだと感じました。

そして、こうした戦争による悲劇を生まない為に、私たちに何が出来るのだろうか、戦争のリスクを減らすために、戦争の防止に向けた取り組みを行うことは必須であり、国際社会全体の安定と平和を実現することが求められるであろうと感じました。
戦争をテーマにした映画やドキュメンタリー映画というのは、数多く存在しますが、戦争の悲惨さや人間の善と悪などの価値を共有し、戦争の現実を伝える為にはCIVIL WARの作品としての価値は大きいものだと痛感させられました。
戦争の歴史や背景、被害者の物語などは本作には描かれていません。
戦争の意味や教訓を伝えると同時に、戦争による傷跡を風化させることなく、平和への思いを繋げる為にも必要なことだとも感じました。
そして、本作でも重要な鍵を握るのは戦場カメラマンの存在であります。
感動の瞬間を切り取るというのが、戦場カメラマンの仕事であることを踏まえて、戦場カメラマンが直面する危険というのは常に隣り合わせであり、何故そこまでシャッターをきらなければいけないのか、どうしてそこまでのリスクを負ってまで仕事に専念するのか、そうした理由や考え方などは戦場カメラマンの役割や責任については当事者ではないと分からないものがあると感じられました。
彼らがその現状で起こった真実を写真に記録することで、世界中の人々に現実を伝える為にも必要な存在だということが理解出来ます。

もちろん、戦場カメラマンにとっての精神的な負担やトラウマは計り知れないものがあります。
彼らが撮影する光景は非常に過酷で心に深い傷を残すことも少なくありません。
戦場カメラマンが持つ使命感とは何か、彼らは自らを危険を冒してまで写真を撮り続ける理由とは何か、カメラを通じて伝えたいメッセージとは何か、CIVIL WARは決して私たちの世界とは決して無関係な物語ではありません。

そして、戦争から学ぶべきことは数えきれないほどあるということを実感させられた、特別な映画でもあると感じました。

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