【感想】ドラマ『落日』
ある一家殺人事件をテーマに、北川景子さん演じる
映画監督の長谷部香は、吉岡里帆さん演じる新人脚本家の甲斐真尋に事件の真相を巡る映画の脚本の依頼を持ち掛ける。
一家殺人を犯した引きこもりの容疑者、立石力輝斗が妹の沙良と両親を殺害した笹塚町一家殺害事件について、死刑判決が確定したこの事件には謎があり、被害者の沙良との深い関わりがあることが分かっていき、香と真尋は取材を進めていく中で事件の事実とは異なることが明らかになっていく。
取材の中で、事件の謎はより深まり、容疑者と被害者との関わりのあった人たちと会っていくことで力輝斗の過去が分かっていき何故、妹を殺さなければいけなかったのかも分かっていく。
香が幼い頃にたまたま同じだったアパートの隣にいて、虐待されていた子どもは沙良ではなく力輝斗だったのかということも浮き彫りになっていく。
隠された過去を振り返る香と一方、真尋にも言えない過去を持っていて、お互いの過去を打ち明けることで見えなかった真実が少しずつ見え始めるようになっていく。
香によって明かされた父と同級生の自殺、過去と向き合うために作った初めての映画、真尋の姉の死と
力輝斗に関係する過去の悲劇、お互いの過去を知り、理解することの現実は受け入れられずにいる香と真尋の感情はとても辛いものがありました。
力輝斗と千穂が恋人同士であり、かつ香と真尋は千穂も事件に関わっていたことを理解する。
千穂との交わした手紙、千穂の携帯電話に残さた写真、いくつもの手掛かりを集めて一つの答えへと導いていく。
力輝斗が何故、妹と両親を殺さなければいけなかったのか、香と真尋は事件の真実を着実に明らかにしていくことで、自分たちの作りたかった脚本へに着手し、完成させていくまでを描いた物語に胸を打たれました。
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