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カオスを楽しむ北海道(ほぼ)日帰り旅

各地で冬将軍到来のニュースが流れるなか、私は北海道にいました。またしてもJALの「どこかにマイル」(7,000マイルでランダムな場所に行けるサービス)を使ったガチャ旅です。

このガチャ、いつも私がギリギリ(1〜2週間前)で回すからか、1泊2日でとんでもない日程が組まされます。イジメか?
※日程に余裕を持って回せばいい時間帯で組めると思います。JALさんは悪くありません。

当たった日程はこんな感じ。

行き
帰り

1泊2日で滞在時間約18時間……

こういうの、旅行者の旅力(たびりょく?)が試されている気になってきますよね。あんたはこの短時間でどう北海道を楽しめんのか?ああん?的な。

やってやろうじゃないですか。

前回、初めてどこかにマイルを使ったときは、空港周辺の1施設に絞る作戦でレオマワールドに行きました。

これ↓

今回はどうしようか……新千歳空港も札幌も大きいから、1施設に絞ればそれなりに見て回れるでしょう。でもなんかそれじゃあ予定調和。

ということで、なんにも決めずに行ってみることにしました

ふらふら散歩するような旅行です。


20:00 羽田空港

空いてる。祝日とは思えない空き具合。あんまり夜の飛行機に乗らないから分からなかったけど、最終便ってこんな感じなのだろうか。

隠れたジャングルみたいな空間を見つけた
オアシスだな

飛行機が遅れているようで、チェックインに間に合うか不安になりながら乗り込みます。

さよなら関東、また明日

22:55 新千歳空港

終電でした

まさか旅行先で終電に乗ることになるなんて。普通に旅行していたらまずない体験でしょう。

JRの新千歳空港駅、地下駅ですが風がびゅんびゅん吹き抜けてきます。肌を指してくるような冷たさ。まだ外に一歩も出ていないのに、ああ北海道に来たんだなぁと実感します。

「流石に終電には間に合うだろう」と調べて予約していた千歳駅前のホテル、チェックイン間に合わず。

泣く泣く電話して対応してもらえました。私と同じくらいのタイミングにチェックインする人が2〜3人いたから、同じ飛行機に乗っていたのかもしれない。おつかれさまです。

もう旅行1日目が終わろうとしている。なけなしの「北海道感」はコンビニで買った「北海道フルーツミックスサワー」でした。

ベッドでぬくぬくと晩酌していると、アメトークのあとに始まったのは「ハナタレナックス」。「NACSの番組を北海道で見る」という思わぬ北海道体験ができました。

もちろん名前は知っているけど、まるで嵐みたいなアイドルバラエティ感にびっくりしました。まじで北海道の星なんだなぁ。

8:15 千歳駅

おはようございます。昨日までなにも考えていませんでしたが、朝起きたら海鮮が食べたい気がしてきました。

朝からやっている海鮮……海鮮市場か!と思い、Googleマップで調べると、

苫小牧のほうにあるようでした。

千歳から苫小牧までは電車で30分ほど。現実的な選択肢です。思い立ったらすぐ千歳駅にいました。

曇天の千歳駅もいいもんだ。

無骨な鉄骨と昭和な駅標
はるかに続く千歳線
24キロ先の名所を書いているのが
北海道スケールで好き

9:00 苫小牧駅

リモートワークを言い訳に毎日9時に起きるような自堕落な生活をしているもんで、9時に目的地についただけでめちゃくちゃ時間に余裕があるように感じました。ないのに。

余裕をかまして市場まで30分、散歩がてら徒歩で向かうことに。なお気温は4度です。マフラーも手袋も持ってきておいてよかった。

お!駅ビル!と思ったら
廃墟でした……
道民は寒さに強いのかな
手袋してるの私だけだ
やっぱり安いな
停止線の看板って
冬は雪で埋もれちゃうからかな?
漁港のなかにあるっぽい日焼けサロン
東京ではあんまり聞かない「雪捨場」

小雨の降るなか、苫小牧漁港に到着!

雨の漁港
覗くと海中が見える
北海道の海って暗くて深くても透明で
いつも見入っちゃう

9:30 ほっき貝カレー

あれ、海鮮丼の気分で苫小牧に来たはずだったのに、散歩してたらほっき貝カレーに変わってました。

ほっき貝は苫小牧の名産。刺身で食べられる新鮮なほっき貝を提供前にカレーに入れてるらしくて、シャキシャキの食感でした。どこでもある海鮮丼じゃなくて、苫小牧ならではのほっき貝。結果的にご当地感あってよかったかな。

9:55 ほっき貝資料館

小雨が降り続いているため、駅まではバスで帰ることにしました。絶妙な待ち時間が発生。寒いし、どこか暖をとれる場所を……と見渡していたら、なんだか私好みの施設を見つけてしまいました。

ほっけ貝資料館、扉を開くとこんな感じ。

いいねえ

この暗さ!雑多さ!ビシビシくるB級感!!たまりません。

大量の貝殻は絵馬代わりになっている
顔はめパネルなのに顔に穴がないだと……
北寄美人の図
ということで下を覗くと
奥が鏡になってる
美人はあなた、的なジョークだと思う
たぶん

廊下だけでこのシュールさ。

室内にも入ってみましょう。

圧倒的情報量

カオスって情報の量に比例するんだって再認識できました。これがカオスだ。

ほっき貝の年輪や
縄文時代のアクセサリー利用など

普通に資料館として勉強になる展示もあれば、

犬?
漁師と海女?
熊と???
太鼓?
熊?

よくわからない愉快な仲間たちのような展示もあります。

このアートを何も理解できてないのですが、人形がみんなニコニコしてるもんで、ハッピーな気分になれました。ありがとう、ほっき貝資料館。

11:00 新千歳空港温泉

空港の4階にある

まだ朝起きてから苫小牧にしか行ってないけど、潔く空港に戻ってきました。

24時間もいないような弾丸旅って、やっぱ1箇所行くには長くて、2箇所行くには足りないんだよなあ。

戻ってきたけど、エンタメ充実の新千歳空港ならたくさん楽しめる場所があります!ということで、楽しみにしていた温泉に浸かりました。

冬の雪国の露天風呂、いいなぁ……。顔面に湯けむりがもくもく流れてきて、雲の中にいるみたいでした。

12:00 海鮮丼

朝は流れでほっけ貝カレーになりましたが、やっぱり北海道に来たなら海鮮丼でシメたい!ということで、鮭いくら丼を食べました。すばらしい北海道納めで優勝です。

13:00 新千歳空港見学

新千歳空港、勝手にエンタメ特化型空港だと思っています。温泉だけじゃなくていろいろあるんですよね!

ロイズのミュージアムとショップ
チョコレートの工場見学もできる
ドラえもんエリア
サンリオエリア
ピューロランドに来たかと思った
ゲーセンもある
ついでに貸し出しPCとコピー機もある

な、なんでもある…羽田空港よりあるのでは?

単純なタイプなので、ロイズのミュージアムや製造過程を見たら食べたくなって、ちゃっかりお土産に買って帰りました。

そうこうしているうちにあっという間のタイムアップ。

15時ごろには飛行機に乗り、とっくに東京に着いています。昨日のこの時間にはまだ家にいたなぁ……。

弾丸旅って白昼夢みたいなんですよね。あまりにもあっという間だからこれは夢だったんじゃないかなって。

「夢のようなひととき」なんて言いますが、本当に「これ夢か?」って疑うようなひとときを過ごしたいあなたには、弾丸旅をおすすめしておきます。

しかし北海道、たった数回行くだけじゃぜんぜん味わい尽くせないな……!きっとこれからも行きます。ではまた次の旅で。

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ぼっちのazumiさん | ライター
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