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沈黙は金、雄弁は銀

雄弁は銀なり、沈黙は金なり、というが、いかなる場合でも、黙りづめの人間がえらいのではない。言うべき時に言い、黙すべき時に黙すのがよいのだ。

しかし、食べずに病気になるものより、食べすぎて病気になる者の方が多いように、どうしても、しゃべり過ぎてアラを出す場合の方が多いから、それを戒めているのだろう。

自分は、他人とは同じようには造られていないのだから、どうしても、自分は自分に従わねば、何事も、神さまから与えられたる真の仕事をすることはできぬ。他人の真似をせずに、単に参考としておかねばならぬ。

自分が、ひとつ気張ってやってやろうと思ったところで、みたまに備わっていないことを、いくらシャチになってしようと思ってみたところで出来るものではない。

いまの世の日とは猿知恵や悪力で、なんでも自分の思うようにやってゆこうとたくらんでいるから無茶苦茶だ。

『信仰覚書』第八巻 饒舌をつつしめ

これまでのお示し




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