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人間の心の世界は案外せまいものです。自分の年齢に近い人には関心があっても、へだたっている人々には無関心でいるものです。若い人が、道を歩きながら示す視線をみても言えましょう。 わたしの子どものころ、たくさんの信者さんに会っていても、年齢のかけはなれている人は、ほとんど記憶にありません。自分の意識の中にあるのは、その時代々々の自分の年齢に近い人が多いものです。自分と年齢のへだたっている人には、ばくぜんと見覚えはあっても、名前も知らないままにすごしています。ことに私のように大勢の
思うに、夫婦は結婚当初のことを忘れず、相互にいたわり合い、同情し合い、人格を尊重し合い、たとえ、しばし遠く離れ住む時も、相互に祈り合い、魂を通わし合うことを怠ってはならぬ。 一方に我侭心が出れば、かならず他方もまた我侭となり、妻に隙ができれば、必ずまた夫に隙が生じる。この隙に乗ぜられて、つい、とんでもない事ができ上がってしまうのであう。 要するに、離れておっても傍におっても、つねに思い合うということが、隙を生ぜしめず、夫婦愛を深めてゆく秘訣である。 出口日出麿著、『信
そうだ、すべてのものに、心からの好意を持たねばならぬ。 ○ 善意からする偽悪は、悪意からす偽善に、どれ程まさるかも知れぬ。 ○ 私のあやぶむところは、はたして、これが真の神意か否かということだけだ。 ○ 神の思し召しならば、指も切ろう、爪もはごう、可愛い女房も(もし、あるならば)人に与えよう。 それが神意であるならば、親のかたきの草履もとろう。火の中、水の底、くそ壷の中でも辛抱しよう。 ○ 争い憎み恨むことだけは、私には、どうしてもできぬ。 おおそうだ、愛
若い人は夫婦になる前にしっかり考えねばいかん。 なったあとは、どんなことがあっても両方が別れまい、両方が一緒におろうという決心でゆかなければならぬ。夫婦になって、どうにでもなれというふうな気持ちになりだすと面白くない。 また、はじめから理想の夫婦というものはあまりないものであるということを知っておらねばならぬ。特に今のような世の中ではそうである。 で、愛を培うということが大事である。 たとえ初めは、そう気が合わなかったというような夫婦でも、両方が合わすようにしてゆき