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【人生ノートMagazine】−質素に生活を楽しむ−

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人生ノートの中から日出麿先生の短歌や詩などをまとめました。
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2021年5月の記事一覧

おおそうだ愛は無限だ

そうだ、すべてのものに、心からの好意を持たねばならぬ。 ○ 善意からする偽悪は、悪意からす偽善に、どれ程まさるかも知れぬ。 ○ 私のあやぶむところは、はたして、これが真の神意か否かということだけだ。 ○ 神の思し召しならば、指も切ろう、爪もはごう、可愛い女房も(もし、あるならば)人に与えよう。 それが神意であるならば、親のかたきの草履もとろう。火の中、水の底、くそ壷の中でも辛抱しよう。 ○ 争い憎み恨むことだけは、私には、どうしてもできぬ。 おおそうだ、愛

進まねばならぬ

そうだ、進まねばならぬ、まっしぐらに 河があろうが、山があろうが、地震だろうが、火事だろうが そうだ、おれは進まねばならぬ 泣き泣きでも、歯を喰いいしばってでも 元気に愉快に感謝にみちて 毎日々々、時々刻々、おれの魂がなくなってしまうまでは ドンドン進むよりほかにてはない 雨が降っても風が吹いても たとえこの世がこわれてしまっても おれがある限りおれは進もう。 ○ 固める力と解く力 二つの力があるわいな 固まって解かれて また固まって解かれて 新

内心の閃くままに

だんまりてゐて判るよにしてみせむいや省みてわれを慎め 省みて吾とわが身をさばきなばただ恥づかしくなりまさるらむ それぞれに真似のできない長所ありいかなる人も侮るなゆめ 他人のこといふ暇あれば吾とわれを胸に手をあて考へてみよ 内心の閃くままを出せばよいに中途で細工をしをるなりけり 小局に住してつねに大局をはなれぬやうにするが肝心 出口日出麿著、『信仰覚書』第三巻、内界の閃くままに これまでのお示し