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遠距離介護は突然に。その12 いったん家に帰り、また実家へ。

前回からの続きです。

色々やって、父が一人でも困らないように考え付く限りのことをして、じゃ、またすぐ来るからね!と新幹線に乗って埼玉の自分の家に帰った。
まだまだ行けそう、頑張ろう!と、そんな割と前向きな気持ちで家に帰った。
残念ながら、数週間後にそう上手く行かない現実を知ることになる。

戻った私に、「明日からここ行ける?ここは入れる?」と、たくさん休ませてもらっているヘルパーの仕事要請が入る。
無理なものは断ればいいし、そうしてくれと言われてはいるが、思わず、「ハイ、行けます。」と答えてしまう。
認知症義母は相変わらずなので、夫も慣れており、日常生活でそれほど困る事はなかったと言ってくれるが、訳のわからないおばあちゃんの相手を一人でしていて煮詰まっている。いなかった分の家事をしたり、ヘルパーの仕事をしたり、父に毎日電話をしたり、父関連の連絡をしたりしている私をみて、ちょっと休んだ方がいいよという。

そうだよね。
でも、アドレナリンが出ているせいか、どんどん思いつくままガシガシやらないと気が済まないし、なんかやれちゃうんだよね。

でも、多分、そのうちバッタリいく。手の抜き方がだいぶ下手くそらしい。
手を抜こうと思っても抜けなく、全方向に色々気づいてしまい頑張ってしまう。これはダメだ。休み方がわからん!

申し訳ないけど、仕事を一旦辞めよう。
実家の父の事と、自分の家族と、自分の体を優先することにした。
訪問介護の事業所は空前絶後の人手不足なので、一人でも抜けるとダメージがあることはわかっている。
父がヘルパーさんにお世話になるかもしれない分、私が誰かのヘルパーをするつもりでいたが、来月いっぱいで退職することにした。
父もなんとかなっているし、あと一ヶ月はなんとかいける。その後は、ゆるゆるスケジュールでいつでも行けるようにすればよい。

父には毎朝8時に短く電話して、体調と今日のスケジュールをチェック。
足りないものはネットスーパーで手配。
日曜日には弟含め4人でLINE。
介護認定の区分変更待ち。要支援1では無い筈だ。
ケアマネさんと密に連絡を取り、ディサービスを再開して、ヘルパーさんも返事待ち。

ふんふん、なんとかなりそう。
そして、父のクリニック受診する週にまた帰省して、ケアマネさんと打ち合わせをしたり、病院に付き添ったり、その他の雑事をこなすために再度帰省することにした。
今のところ体調も変化無さそうだし、順調だから今度の滞在は短めで良さそう。乗ってみたかったサンライズ瀬戸で行ってみるか!
実は鉄道大好きな私は、いそいそと切符を予約。なかなかとれない筈の席を確保する事が出来た。
そして、サンライズ出雲というのか瀬戸というのか、岡山までは連結されているその寝台列車に酒とツマミを買って、ワクワク気分で、秘密基地の様なB寝台ソロに乗り込んだのだった。岡山からは在来線で尾道までの鉄道の旅。
ガタンガタンという振動を楽しみながら寝て起きたら、本当に岡山に着いた!
なんか不思議。次回も切符取ろうかな?と、結構楽しく実家に到着した。

シーズン2に続く。