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「過去」をプレゼントしてくれる子供たちへ

あした はれたら
あいたくなっちゃうね
またね あそぼうね
あははって えがおのまま
いつもいつまでもあえるように
だいすきだから またね

いないいないばあっ!「またね☆」歌詞より抜粋

それが最後だと分かっている別れも、
過去振り返った時に、あれが最後だったなあと思う別れも、
等しく寂しくて、どこかチリチリと心が音を立てる。

それでも、そう思い返せるだけ大切なものに出会えたことに感謝して。
一歩ずつ、少しずつ、自分も時を重ねていく。

冒頭の歌詞は、先日Eテレの「いないいないばあっ!」を卒業した「はるちゃん」とうーたんの卒業ソング。
GReeeeNが楽曲提供したこの歌は、卒業1ヶ月前から放映され始めた。

息子が0歳の頃、2人切りの時間にすがるようにつけたテレビ。
「ほら、今日もいないいないばあっ!が始まったよ」と、まだ立つことも喋ることもできない息子に語りかけたりして。

そんな息子も、もう4歳。
「いないいないばあっ!」を観なくなって久しい息子の横では、丁度「いないいないばあっ!」を観る頃の娘がつかまり立ちでテレビを見つめている。

息子と一緒に最後に番組を観たのはいつだっただろうか。
思い出せないくらいバタバタと日常に埋もれてしまった「最後」を寂しく思うけれど、確かにあの日々は存在したんだなあと思い返す。

沢山走り回って、自分でお菓子も作って、ボタンも留められるようになった息子。
そんな息子にも、今「いないいないばあっ!」を見つめているまだ歩くこともできない娘のような時期があったんだなあと思う。

娘ももうすぐ1歳。少しずつ「過去」ができてきた子供たち。
過去には決して戻ることはできないけれど、かけがえのない日々と思える過去をプレゼントしてくれていることに感謝しかない。

もう過去になってしまった日々も。
いつか過去になっていく今日も。
いつか思い返す時のために、そっと心にしまっておこう。

「だいすきだから またね」

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