2018年の音楽履歴 ゲームサントラ編

時は師走！今年も色んなゲームサントラに触れたわけですが、ここではその中でも特に印象深いものを取り上げたいと思います。例年より購入枚数は減りましたが、代わりにプレミアムなものを購入することが多かったせいで満足度は逆に向上している感じですね。ちなみにゲーム音楽関連の記事も今年はいくつか書いたので巻末にリンクを載せておきます。

NieR Gestalt & Replicant Orchestral Arrangement Album / NieR:Automata Orchestral Arrangement Album

NieR Orchestral Arrangement Special Box Edition(完全生産限定盤)

今年購入したサントラで1番満足度が高いもの。そもそも本編からしてオーケストラ編成に近いサウンドも多かったのをガチガチのフルオーケストラ用に編曲した上で、交響曲じみて各トラックの繋がりを持たせた怪物のようなサントラ。ゲーム音楽のオーケストラアレンジと言うとサントラのボーナストラックで数曲収録されたりコンサートの音源のリリースするのが主流ですが、まさかのフルオーケストラアルバム。まさかのニーアで！いやニーアだからか！オートマタだけでなくゲシュタルト＆レプリカント曲まで同時リリースしてくれるのは本当に嬉しい。いやマジで。

主要キャラが並ぶ中で主人公が不在という「喪失感」ともとれるジャケットアートワークも素晴らしく、バックに見える廃東京タワーがDoDを連想させファンサービスしかない。私はSpecial Box Editionを購入したんですが、箱を開くと2枚のアルバムが見開きで並んでるのが本当に良いんですよね。ニーアシリーズもオリジナル以外にリミックス、ピアノアレンジ、トリビュートなど様々な趣向でサントラが出ていますが、その中でもこれは特別素晴らしいものでした。

そしてなんといっても一番の魅力はディレクターであるヨコオタロウ氏の名物面白ライナーノーツ。今回はスクエニが「スクウェア」と「エニックス」に解体されたディストピア未来が舞台のタイムトラベルサスペンス小説でかなりパルプ度が高く、両アルバムを揃えることで物語が繋がる上下巻構成。なんでここで本気を出した。

ARMORED CORE ORIGINAL SOUNDTRACK 20th ANNIVERSARY BOX

ARMORED CORE ORIGINAL SOUNDTRACK 20th ANNIVERSARY BOX

立方体に無骨なデザインのボックス、シリーズ全作品収録、総勢20枚組、総楽曲数400曲という、サントラの形をした暴力。バキバキのテクノから鉄と硝煙のバンドサウンドまでのアーマード・コアサウンドの変遷が知ることが出来るまさしく歴史。今まで頑張ってスキャンでジャケット加工してたので、何気に公式サイトでアルバムアートワークを取り揃えているのが感動的。発売発表当時に雑記を書いたのはこちら。これを買えばアーマード・コアサウンドをコンプリート……ではなく、フロム・ソフトウェアサウンドチームで結成されたバンド、The Frequencyのアルバムは収録されていないため、これを揃えることで真のアーマード・コアサウンドが完成する。The Frequency本当にいいのでみんな聴いてくれ……。

FreQuency | FROMSOUND RECORDS

UNIQTRAP

UNIQTRAP

2018年の衝撃的だった体験の1つがUNDERTALEとの出会いだったことは疑いのないことで、その音楽も素晴らしくオリジナルサントラやアレンジサントラも当然手に入れた訳ですが、ここで挙げるのは2017年にリリースされたsasakure.UKのリミックスアルバム。元々私はsasakure.UKの大大大ファンであり、私が音楽好きになるきっかけになったボカロ曲で数百回は繰り返し聴き続けているボカロPだったのですが、このサントラもいわゆるアーティスト買いをしてゲームに触れずに2年間過ごしてきたのでした。過去の自分を悔やみたい。総再生時間40分足らずのコンパクトなアルバムの中にあのゲーム体験を凝縮させた傑作オブ傑作で、無駄なものが一切無い。元々チップチューンのようなピコピコサウンドを得意としている氏との親和性が非常に高いのも大ハマりした理由の一つ。

UNDERTALEといえば、ニンテンドードリーム 18年12月号に付録として付いてきた「UNDERTALEセレクションCD」が面白く、ファン投票で選ばれた20曲を2ループ収録（ありがたい……）、Switch版トレイラー曲、そしてMUSICエンジンによる生演奏曲を収録という企画ならではのラインナップで雑誌付録としては破格のクオリティでした。サントラってなかなか安い買い物ではないのでこうやって雑誌付録にする考えはすごくいいことだと思います。

Nintendo DREAM(ニンテンドードリーム) 2018年 12月号 [雑誌]

（雑誌版がプレミア価格になってる……）

大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL : サウンド | Nintendo Switch | 任天堂

これはサントラじゃないんですけど、総曲数900曲を超える怪物のような存在であり、当然のようにプレイリスト機能が付いている以上取り上げざるを得ない。すげえ！異常にお買い得なサントラにめちゃくちゃ面白いゲームが付いてくる！ここまで来るとサントラ出なくても全く問題ない。欲を言うと対戦時間に合わせている都合上、各アレンジが1ループ2分ほどと短いため、物足りないと感じる曲も多々あったりする。それでもぼくのかんがえたさいきょうのゲームさっきょくかしゅうだんとも言うべきアレンジャーの面々が凄まじく、楽曲チョイスも絶妙な配分で素晴らしい。ロックマン9のワイリーステージ2めちゃくちゃ好きなんですよ……8ボスの再戦ステージの曲名が「WE'RE THE ROBOTS」なの最高にエモいんだけどそう思わない？（大幅な脱線）

とまあ、こうやってゲームの思い出に浸れる時点でスマブラをプレイして良かったと思うわけですよ。来年のゲームライフも楽しみに溢れていますように。