世界観ホラーゲーム「Garten of Banban4」のアクの強さを語りたい#ネタばれあり【ガーテンオブバンバン4】
こんにちは、水無瀬あずさです。8月ももう終わりですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、待ちに待ちに待ちに待ちわびたゲーム「Garten of Banban4」(ガーテンオブバンバン4)が、ついに8月11日Steamでリリースされ、3日後にAndroid、1週間ほど遅れてiOSでも出ました!わーぱちぱちぱち!
ちなみにお値段、Steam版はこれまでよりちょっとお高く1200円、AndroidとiOS版は700円となっています。中身の濃いゲームなので、こんなに安くていいの?って感じですが。ありがとうEuphoric Brothers!
さて、これまで3作をプレイし、作品の魅力を伝えるべく勝手に尽力してきた私としては、感無量であります。しかもここにきて、noteのビュー数もバンバン関連が伸びているのです!
作品に関心が高まっている証拠ですね。このままぐんぐん成長していってほしい!
ということで今回は、リリースして間もない人気のホラーアクションゲーム「Garten of Banban4」をプレイした感想などを書いていきたいと思います。いつものことながら、作品のネタバレをかなり含みますので、「知りたくない」という方はここで引き返してくださいね。
※本記事は1万字程度ととても長くなっていますのでご注意ください!
なお、これまで作品名の日本語表記を「ガーデンオブバンバン」とお伝えしてきましたが、正しくは「ガーテンオブバンバン」です。間違っていることはずっと認識していたのですが、検索で出てきたYoutube動画やWebページの多くは「ガーデン〜」と記載されており、そちらに従ってきた形です。が、作品も知名度が上がってきたことですし、正確な表記にするべきと考え、今回からは「ガーテンオブバンバン」と記載します。
Garten of Banban4とは
Garten of Banban4(ガーテンオブバンバン4)は、2023年にSTEAMで発売されたホラーゲームです。
詳しくは前回までの記事も参照してください。
Garten of Banban4も前作同様、多言語対応で日本語版もあります。前作はガバガバ日本語が話題を呼びましたが、それに比べると格段に翻訳レベルが向上しています(ゲーム系Youtuberぴくとさんの動画を参照しました)。が、字が見切れていたり、翻訳がよく分からない部分がまだあるので、私は英語バージョンでプレイしました。翻訳は例によってGoogleレンズと、YoutubeチャンネルHODORI【ホラーゲーム解説・考察】さんのストーリー解説を参照しています。
Garten of Banban4プレイ雑感
それでは、実際にGarten of Banban4をプレイして感じたことなどを、ストーリー紹介とともにまとめていきたいと思います。なお、作品をプレイしたのは中2になる長男で、私は横でギャーギャー言いながら見ていただけです。いつもありがとう長男。
舞台は「王国」・・・え、幼稚園は?
今回の作品の舞台は「王国」。女王「クイーン・バウンセリア」が統治するという物々しいお城で物語が繰り広げられます。
「いや、幼稚園は!?」というツッコミが聞こえてきそうです。ほんそれ。が、とにかく今回の舞台は王国なのです。飲み込んでください。
前回までは、謎の研究施設とか、意味は分からないながらかろうじて現代設備としての体を成してきたのですが、ここにきてまさかのファンタジー。確かに前回「Garten of Banban3」の最後に王国って出てきていましたね。一体どうやって最終回まで持っていくのか、今から気になって仕方ありません。
バウンセリアは、カンガルーらしくお腹(ポーチ)に別の生命体が複数潜んでいるようです。そしてそれらは、ジバニウムが原因で外に出られなくなっています。もし外に出るとどうなるか・・・それは、本作の最後で明らかになります。
なお、王国の入り口の壁面には、いつものようにバンバンファミリーのイラストが描かれています。今作は大きな変化はなさそう。
頼れる保安官トードスター
さて、今作で初登場を果たしたモンスター2体目が、シェリフ・トードスターです。「シェリフ」とは保安官のことですね。
トードスターは、壁面のイラストとしては「Garten of Banban2」から登場。ただし、「Garten of Banban3」で「トードスター・ミッション」というミニゲームの中で名前とイラストのみ登場し、実体としての出演は今回が初めてです。
そのシェリフ・トードスターの実体がこちら。
ぬめぬめーーーーー!!思ったよりてかてかーーーー!!カエルだもんね。しかしぬめぬめすぎる。
トードスターはもともとジバニウム実験のために連れてこられたヒキガエルで、実験後は人間によって地下へ無様に捨てられてしまい、途方に暮れていたところを女王バウンセリアに助けられたんだそうです。それ以来女王に忠誠を誓って働いてきたんだとか。保安官らしく正義の心を持っているみたいで、これまでのモンスターとは大違いです。
思えばこれまでのモンスターには、追いかけられ、ぼこぼこにされ、嚙みつかれ、叩き潰され、ついばまれと散々な目に合ってきました。バウンセリアもそうですが、今作のレギュラー陣は今までになくまともですね。
トードスターの登場シーンでは、「取り調べ」としていろいろな質問をされます。たとえば
私の最推し、ジャンボジョッシュについて聞かれています。この質問に「はい」と答えると、「マジで?無事でよかったなお前」みたいなことを言われます。トードスター、意外といいやつ。
また、こちらの表示についても同じ質問をされ
ナブナブもおなじみなので「はい」と答えると、「That one gives me the creeps…(あればゾッとするよな・・・)」とか呟くんです。ちょっとおもろいやないかい。
その後、故障したエレベーターの修理に必要な部品を探すため、トードスターとともに城内を巡ります。集める部品は全部で3つ。トードスターは1つめの部品の回収を手伝ってくれるんですが、これが非常に頼もしくて、背中を預けられるキャラクターであることを知るに十分でした。さすが保安官!
ぴよぴよオピラチックLOVE
トードスターとともに、前作から引き続き活躍してくれるのが、オピラバードの子ども?オピラチックです。前回までのnote記事では「オピラキッズ」と書きましたが、作中に「chic」と出ているので、今回はそちらに倣います。
ゲーム開始直後、主人公はオピラチックとともにエレベーターに乗っています。カワヨ。前回の最後、ともにエレベーターに乗った続きのようです。
いきなり「オピラチックを持て」と指示が出るので持つと、突然の地響き。振り返ってみると・・・
前回長男が倒すのに大変苦戦した「タマタキ&チャマタキ」、通称ベロチンが襲い掛かってくるのです。初見殺しィィィ!
その後、さまざまなギミックを解除するためにずっと一緒に行動するオピラチック。トードスターと一緒に行動している間、ずっと主人公の後ろを、ピヨピヨ言いながら付いてきてくれます。何なんだこの可愛い生き物は!!
今作のオピラチックは、危険を察知するとピヨピヨ鳴いて教えてくれます。いつのまにそんな特殊能力が!?
「なるほどね」と走り出したそのとき、ピヨピヨ!といきなり鳴くチック。いや、鳴くのが遅すぎる!だってもう走ってるんだもん急には止まれないのよぉぉぉと思った瞬間が、こちら。
アップでよく分からないかもしれないですが、これはナブナブです。察知した危険っておまえかーい!なぜか箱みたいなところから飛び出してきたナブナブに襲われて、めでたくゲームオーバーになりました。いやキミ、なぜそこに・・・?
ナブナブといえば、前作Garten of Banban3で倒れた姿を見て以来です。ジャンボジョッシュの箱庭にバンバリーナ先生と閉じ込められた、あの部屋。
あのときは「もしかして死んだ・・・?」と悲しい気持ちになっていたので、生きていてくれて本当に良かった。まあ私、襲われているんだけども。
バンバン「わたしはウスマン」
幼稚園のメインともなっているバンバンは、前作Garten of Banban3で恐ろしい鬼の形相で主人公に襲い掛かってきました。そしてなんやかんやしっちゃかめっちゃかの末、奈落の底へ落ちて行った・・・ように見えました。
みんな無事だったのか心配しましたが、本作では女王バウンセリアから「お前に客が来てるから行ってみろや」と言われて医務室へ向かうと、うなだれた姿のバンバンがいました。無事だったらしい。首の曲がり方が地味にじわる。
バンバンは前回の件を詫びたうえで、もうあの状態をコントロールできていると告げます。あの状態ってのは、鬼バンバンのことだよね。ほんとに?信じていいの?
罪滅ぼしのために部品集めを手伝いたいというバンバンとともに、2つ目の部品集めへ。その先で、「今自己紹介をするべきだと思うんだ」と突然自分語りを始めるバンバン。いわく、自分の名前は「ウスマン」であると。
え?あなたの名前はバンバンでは?と思いますが、これには深い事情があるのです。実はこのGarten of Banbanシリーズ、思ったよりも深い内容の物語が隠されています。
主人公は冒険のあちらこちらで、さまざまな紙を入手します。子どもからの手紙、症例報告レポート、そして何者かのメモ書きのようなものの3種類。これらを全部揃えて読むと、以下のようなことが分かるんだそうです(私は紙を全部読めていません)。
「え、そんな話だったん?」と驚いた方もいるのでは?私は正直、Youtube動画を見て「どこにそんな話出てきた!?」ととても驚きました。普通にプレイしていたけど、全然気づかなかったわけですがそれは。詳細を知りたい方は、HODORIさんの解説動画などを参照してください。
さて、話は戻りますが、バンバンが「私はウスマンです」と言ったのはこのためです。DNAドナーであるウスマンを本人と勘違いしているということのようです。
乗り物を降りると、バンバンはなぜか背中に前作で登場した「ミスター・カボブマン」を付けています。え、なんそれ・・・?
ちなみにカボブマンは、今作の移動手段である乗り物に車掌として乗車していました。お前ただの棒じゃないんかって感じです。
バンバンは、カボブマンを「知り合い」に引き渡すつもりだったようです。しかし!そこでなぜか突然現れたナブナブが、カボブマンを連れ去ってしまうのです!えー!なんでー!!?
なぜナブナブがカボブマンを連れ去ったのかは謎ですが、追い詰められた先でバンバンとの死闘が繰り広げる激熱展開!なにごとー!?
ナブナブを返り討ちにしたバンバンも大きなダメージを負ったようで、ジバニウムらしき液体を流しながら倒れています。「やることがあるから先に行け」と言われるので放置して帰ってきてしまいましたが、果たしてバンバンの身に一体何が起こったのでしょうか。
おもんない道化師ビター・ギグル
バウンセリア、トードスターと来て、Garten of Banban4の初登場モンスター3体目は「ジェスター」こと「ビター・ギグル」。前作で「ジェスター」と出ていたのでこれが名前だと思っていたのですが、「宮廷道化師」という職業なんだそうです。
前作ではちらっとイラストのみの登場で、本作で満を持しての登場だったビター・ギグル。道化師らしく声が甲高くおちゃらけた様子が印象的です。ていうかリアルにキモイ。
ギグルは悪い奴のようで、主人公を足止めするためにキティサウルスという可愛いんだか可愛くなんだかよく分からない恐竜をけしかけてきます。まあ返り討ちにしちゃいます。主人公なにげに強い。
ギグルは人間に対する恨みが深いようで、「お前ら人間たちは・・・」みたいな発言をちょくちょくしています。トードスターも「人間に捨てられた」とか言っていたし、ギグルも過去に何かあったのかもしれません。そしてまた、道化師という設定ゆえか、ジョークを言うことに命を懸けているようです。関西人的な?
その究極の目的は、女王クイーン・バウンセリアを笑わせること。「笑わせると大変なことが起きる」と言われているけど、もう我慢できねえ!自分の存在意義を知らしめるためにも、何としても笑わせるぞ!と謎の意気込みを見せ、主人公を部屋へ閉じ込めて女王のもとへ向かうのでした。
余談ですが、バンバンとナブナブの熱いバトルが始まる少し前のタイミングで、ギグルの謎部屋みたいなところが出てくるんです。そこにはなぜか色違いのギグルたちがいっぱいいるのですが、そこで一人のギグルがドアを開くときに「Open Sesame!」と叫んだんです。セサミ?セサミストリート?クッキーモンスターが好きだったなあなどと思いながら見ていましたが、あとから考えるとあれ「開けゴマ!」って意味だったんですね。英語でもそのままなんだなあというのが地味に目からうろこでした。Garten of Banbanシリーズは英語の勉強にもなるね。
おなじみのモンスターたち
さて、物語は終盤へ向けて大きく動き出すわけですが、その前に、前作までで登場したおなじみモンスターの現在についても触れておきましょう。
これまでに登場したジャンボジョッシュ、バンバリーナ、スロー・セリーヌ、スティンガー・フリンは、トードスターによって捕らえられ、牢屋に入れられています。牢屋の前にはトードスターの音声ファイルがあり、収容されている囚人の状況が説明されていました。
★スロー・セリーヌ
セリーヌは、トードスターがパトロール中に正門前で捕まえたとのこと。ずっと殻に閉じこもっていて、ときどき静かに泣く声を聞くまでトードスターは空の殻だと思っていたらしいので、ずいぶんと息をひそめていたんだなあ。説得したけど殻から出てこないそうです。まさに自分の殻に籠っている状態。
★バンバリーナ
バンバリーナ先生は、3階から降りてくるエレベーターの近くで捕まりました。自分のクラスの生徒が行方不明になったとかで、トードスターに激しく反抗し、何度も脱出を試みているが失敗、とうとう諦めたらしいです。落ち着かせるためにさまざまなものが持ち込まれ、効果があったのはボーリングのピンだけ。落ち着いた後は「遅刻はできない」と何度も何度も自分に言い聞かせているそうです。
「行方不明になった生徒」って、もしや主人公のことでは・・・?それにしても、遅刻しないと執念を燃やすところはなんとも先生の鏡ですね。サイコパス授業さえなければ、とてもいい先生なのに。
★オピラバード&タルタバード
留置場におびき寄せられた捕まったというオピラとタルタ。突然城壁へ侵入してきたので驚いたものの、一定の距離を保っている間はおとなしくしているそうです。トードスターは「縄張り意識が強い」と判断しています。「何かを必死に探しているようにも見えた」ということですが、詳細は不明。
探しているのはチックたちでしょうかね・・・母性本能が強いという症例報告がありましたし。
★ジャンボジョッシュ
ジャンボジョッシュのことをトードスターは「グリーンゴリラ」と表現しており、なんてひどい言われようなのかしらと私は激おこですよ。悪口じゃん。ジョッシュは罠に引っかかって捉えられました。ちょうどバンバンと一緒に行動しているときの出来事でしたね。
素晴らしい4コマ漫画ですね!あわれジョッシュは囚われの身になったのでした・・・。
★スティンガー・フリン
スティンガー・フリンはトードスターに囚われたわけではないのか、他のモンスターのようなアーカイブスは残っていません。かわりに彼とだけは普通に会話ができます。
曰く、「帰れって言ったのにお前が言いつけを守らないから、こんな大変なことになった、これは全部お前のせいだコノヤロー」的なことを、とても低く静かなトーンで責められます。え、めっちゃキレてるやん。ごめんて。
でもって、例によって謎の精神世界へいざなわれます。前作では車に乗っていて事故ってしまいましたが、今回はその後の描写のようです。
5人(?)で静かに会話する様子が描かれています。フリンとナブナブが人間の言葉を話せるのは知っていましたが、ナブナブも会話をちゃんと理解できているようで驚きましたね。ああ見えて、知能がそこそこあるのかも。
あと精神世界の最後で、突然別のホラーゲーム「チューチューチャールズ」のチャールズが乱入するという謎のハプニング。どういう意味!?
最後はまたしっちゃかめっちゃか
さてストーリーに戻り、女王のもとへ向かったギグルを追います。するとなんと、先ほど倒したはずのでっかい恐竜キティサウルスもいるではありませんか。なにこのカオスな状況は。
「私の最高傑作のジョークを伝えに来た」と告げるギグルに対し、バウンセリアは「何しに来た、さっさと帰れ!」的な返しをし(地味にひどい)、ジャンプしてギグルの近くへ飛び下ります。と、その振動でバランスを崩したオピラチックが、すぐ下にあるジバニウム缶にまさかの落下。いやああああ!チックーーー!!
するとどうでしょう。チックはおぞましい姿に変貌してしまったのです!これがジバニウムの力!?変わり果てた姿のチックは、キティサウルスに襲い掛かってどこかへ消えていくのでした・・・!
「なんてことしてくれたのよ!」とバウンセリアがギグルに怒るんですが、いや今の絶対アンタのせいやでと強く思ったのは私だけではなかったはず。
そしてついに!ギグルが渾身のジョークを繰り出します。正直ジョークの内容はさっぱり理解できませんでしたが、とにもかくにもバウンセリアは爆笑。その瞬間、ポーチから光の柱が立ち上がり、地響きが始まったのです!
主人公はトードスターに導かれ、ギグルの追跡から逃れながらエレベーターへ。本来であれば地上へ戻るために修復したエレベーターでしたが、もはや下にしか行けない状況。トードスターは言います。「生きて下に降りられたら、王笏を探す必要がある。この狂気を止められる唯一のものだ・・・」そしてそのままトードスターとともに地下へと降りていくのでした。
王笏というのは、壁画の絵でバウンセリアが持っていたステッキのことのようです。そういえば実際のバウンセリアは持っていませんでした。
次回作はステッキを探す冒険になりそうですね。
続く?
予想していたよりだいぶ文字数が行ってしまいましたが、半分に分けるのは嫌だったのでこのままリリースしちゃう。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
今作Garten of Banban4のリリース後、次回作のトレーラーがYoutubeで流れたのですが、なんとタイトルが「Garten of Banban6」。5どこ行った!?と界隈がざわつきました。
ただ動画を最後まで見ると、タイトルが出たときに「Ⅴ」と出てから右に「Ⅰ」とふわっと出て「Ⅵ」になっています。誰かがどこかのコメントで書いていてなるほどと思ったのですが、これはたぶん「5と6が同時に出る」ってことなんだろうなと予想しています。
事実、Steamには近日登場タイトルとしてGarten of Banban5およびGarten of Banban6が出ていました。
Steamで見ると、Garten of Banban5のほうは絵のテイストが何だか違います。おそらく「4」の続編が「6」で、「5」は時間軸の異なる過去の話なんじゃないかな?なんか不気味なやついるし・・・。
2023年の1月に「1」、3月に「2」、5月に「3」、そして8月に「4」がリリースされたGarten of Banbanシリーズ。果たして年内に完結するのかというのが気になるところですが、バウンセリアによって崩壊に追い込まれた王国はその後どうなるのか、王笏は見つかるのか、そしてバンバンファミリーたちはどうなってしまうのか。ワクワクしながら新作情報を今か今かと待ちたいと思います!