【今更きけない!】世界史から学ぶウクライナ情勢を5分で分かりやすく
いつもありがとうございます。
本日は、今更聞けないウクライナ情勢について、
世界史を元に考えます。
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お忙しい方は、音声だけでも
ぜひ聴いてみて下さい。
スタエフを通じた募金活動、
ご協力ありがとうございました。
最近、ニュースはウクライナ情勢で持ち切りですが、
なぜロシアがウクライナに侵攻しているのか、
理解している方は少ないと思います。
ロシア側の思惑として、大きく抑えるべきポイントは2つ
①ロシアはウクライナという失った聖地を回復させたい。
➁ロシアはウクライナにNATOに加入してほしくない。
という2点があります。それを以下にまとめてみます。
①ウクライナという失った聖地を回復させたい。
私が生まれたころの話ですが、ウクライナもロシアも元々は
ソビエト連邦、通称ソ連という1つの国でした。
このソ連はアメリカとソ連の1989年のマルタ会談において、
冷戦の終結宣言後、1991年に解体されます。
解体後にソ連の大部分はロシア連邦になると同時に、
ウクライナは共和国として独立することになります。
ただ、ウクライナの首都キエフというのは、
世界史上、9世紀ごろに建設されたとされる、
キエフ公国から派生している場所です。
このキエフ公国というのは、ロシア民族国家の起源があると言われていて
ロシア人の文化的なルーツがある場所です。
俺たちの祖先はここから始まった!そんな場所と言えば良いでしょうか。
この点、日本人の我々には難しい感覚ですが、
例えば、富士山の様な場所
と考えている人もいる。と考えていただければよろしいでしょうか。
つまり、ロシアにとってキエフのあるウクライナとは、
自分たちのルーツがある聖地とも言える場所であり、だからこそ、
ソ連の解体で失われた俺たちの祖先の国、ウクライナ
聖地を回復したいという願いがあると考えて頂ければよろしいでしょう。
➁ウクライナにNATOに加入してほしくない。
こちらの方はよくニュースで言われていますが、
NATOというのは、先ほど紹介した冷戦時における
ソ連に対抗する軍事同盟でした。
このNATOは相互防衛システム、おまえがやられたら、俺が助けに行くから
といった集団的防衛システムを持っています
2022年の段階で30か国あります。
このシステムが非常に優れているため、色々な国が入りたがり、
ウクライナも加入を希望しています。
ただ、先ほど見た通り、ロシアはウクライナを聖地として回復させたいところ、ウクライナがNATOに加入してしまうと、ウクライナをロシアの領土にするのは難しくなってしまいます。
そして、もっというとロシアは有名なものを挙げると
1812年にはフランスから、1941年にはドイツからと
侵攻される歴史を経験してきました。だからこそ、
ウクライナを緩衝地帯という
諸外国が簡単にロシアに入れないような、バリアーを貼っておきたい。
と考えています。
地理的に見ても、ウクライナは黒海に面していて、
少し行くと首都のモスクワも近く、ロシアの防御的な拠点として
重要な役割を担っています。
だからこそ、ウクライナにはNATOに入らず中立であってほしいと
考えています。
➂3月4日までの推移を見て
ウクライナとロシアの停戦交渉等を見てみると、
ロシア側の要求は
①ウクライナの中立化
➁ウクライナの非武装化
が主になっています。
上記でみてきた通り、ロシアにとってウクライナに
はたしてほしい役割については譲らないことがしっかり見えます。
一方でTwitterのトレンドにありましたが、
降伏した若いロシア兵をウクライナの住民がパンと紅茶で迎えて、
そこに兵士が涙する写真が拡散されました。
実際のところはわかりませんが、はた目から見ると、
ロシア国家としての大義は分かるが、
ロシア人の方々は戦争を望んているのか?
と率直に感じます。
我々にできることは、この戦争の問題の所在をしっかり理解しつつ、
一人一人ができるウクライナ支援をすることでしょう。
良い戦争と悪い平和はない。
というベンジャミン・フランクリン氏の言葉を改めて感じます。