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記録 | The road to 丸刈り坊主

とうとうやりました。

これまで二の足を踏みまくりでチャレンジできなかった髪型。

丸刈り坊主にしてました。やったー。

そこでわたしが坊主に至った経緯をお話します。

聞くと、坊主にしたいなぁ…と思っておられる方が多いようで。

そんな方の後押しになれば嬉しいです。

わたしを導いた坊主御三家

わたしが坊主に踏み切れたのはある3人のおかげです。

ここでは坊主御三家とお呼びしましょう。

御三家との出会いがなければ、わたしは坊主の良さを知ることもなく、憧れることもなく、遠い存在のままだったかもしれません。

坊主御三家に感謝の意を表しつつご紹介させていただきます。

我が夫( 菩薩 )

まずは夫。トレードマークは仏の道を目指す僧侶のような坊主頭です。

その見た目に違わず、穏やかでたいがいのことに動じない器の持ち主。

そして、わたしと坊主のご縁を結んでくれた。

菩薩が坊主にしたことで坊主の実態を知り、坊主頭に憧れを抱くようになりました。

菩薩が髪を剃ったのは2020年の春。

世界中でコロナが蔓延し日本でも緊急事態宣言が発令された頃、坊主にするといきなり言い出したのです。

どうせ散髪に行けなくなったしコレを機に坊主にしたい。

知らないと思うけど僕の頭の形は最高に綺麗で坊主向きなんだよと軽い自慢も挟みつつ、あれよあれよという間にあちらの人(坊主)になったのです。

なるほど頭の形は最高に綺麗。

坊主頭が菩薩の雰囲気にめちゃくちゃマッチしていました。

最初は菩薩は坊主が似合うなあという感想しか持ちませんでしたが、坊主とともに生活しているうちにじわじわと羨望の感情が生まれてきたのです。

わたしの目から見て、坊主にしてから菩薩の生活はさらに軽やかになりました。

気になったら自分で散髪できる手軽さ、
遥かに短縮されたお風呂タイム、
抜け毛や白髪を気にすることもありません。

菩薩も坊主スタイルをとても気に入っていて、わたしの目の前で坊主って良いことしかないくらいのテンションで過ごすのです。

そもそも人と会わない生活わたしからすると、菩薩が坊主になれば人生で最も頻繁に目にする髪型が坊主になるのは当然のこと。

遠くのオシャレスタイルより近くの坊主。

ザイオンス効果(人は何度も目にする人やモノに好意を持つこと)も手伝って、坊主って便利だね…が坊主って素敵やん…?と変わっていった訳です。

知り合いの美容師さん

と言いつつも、菩薩パワーだけでは坊主に踏み切る勇気が出ません。

菩薩に坊主が似合っていたとしても、果たしてわたしに似合うのか…?

そんな想いを胸に、目の前の坊主とインスタで笑顔を振りまくのオシャレ坊主女子を交互に見る日々が続きました。

この期間がとても長く、1年以上はオフライン坊主とオンライン坊主を見ながら頭を悩ませていたのです。

そんなわたしに勇気をくれたのが、とある女性の美容師さんでした。

ある日、ナイトルーティーンよろしく寝る前に布団の中でインスタ坊主を徘徊をしていたところ、とあるリールが目に飛び込んできたのです。

オシャレなサロンでバリカン片手にざくざく自分の髪を剃っている女性。

あれ…この方…どこかで…あっ!!

以前お世話になった湘南のサロンの美容師さんの投稿だったのです。

その方の内面から滲む輝きというか雰囲気がとても好きで、こそこそインスタグラムを覗いたり、隠れファンをしていたのでかなりビックリ。

投稿を読めば、ヘアドネーションのためにばっさり髪を切ったとのこと。

誰かのためになれば…とその様子を投稿していらっしゃいました。

この人のところに行けば坊主になれるかも?

坊主への抵抗とか諸々共感してくれて、わたしにベストな方法を教えてくれるかも?

そう思った瞬間、その方のサロンに予約を入れていました。

いや…サロンに予約を入れた方が早かったかもしれません(笑)

時は2024年9月下旬、何度目の誕生日を数日後に控える日でした。

施術当日、美容師さんに思いの丈をぶつけました。

坊主に踏み切れない気持ちも共感しつつ、でもめちゃくちゃ似合うと思いますよと背中を押してくださり、素敵なオシャレ坊主にしていただきました。

もちろん、オシャレ坊主にしていただいたことも嬉しかったです。

が、それより何より、数年間わたしの目の前にありながらずっと手をかけることができなかった坊主への扉を一緒に開いてくださったことが最高に嬉しかったのです。

一番の懸念点だった子どもたちの反応も良く、気持ちのブロックが完全に外れました。

もともとのショートヘアからワンちゃん一匹分以上髪を切ったのに刈り上げたい衝動は大きくなる一方で。

外に出れば道行く坊主頭を舐めるように眺め、いつマジ坊主にしよう、次はどこまで短くしよう…でもリアル坊主ってハードル高いぞ…?とウズウズモヤモヤしながら過ごしていたのです。

そこで…坊主御三家三人目に出会ってしまいました。

スーパーで見かけた坊主マダム

男性の坊主を見かけることはあっても、女性の坊主姿をリアルで見ることはありませんでした。

短いより長い方が似合うのかな…?

黒髪よりハイトーンが良いのかな…?

そんなことを思いながら食材を買い出しに行った日、まさにわたしの理想の髪型を楽しんでいるマダムに出会ったのです。

坊主界の中では長めな毛、薄いピンク色に染まった毛先。

ピンクと言っても派手過ぎず絶妙に馴染んでいて、凛としたマダムの雰囲気を引き立てていました。

御召し物もオシャレで、と言うかそもそもマダムの佇まいが非常に素敵で、一瞬でマダムから目が離せなくなってしまったのです。

そうそう、わたしが目指すのはあの雰囲気!!

わたしはあのマダムのように素敵な佇まいで坊主を楽しみたいの…!

オシャレ坊主寄りだったわたしは、マダムの姿を見て完全に踏ん切りがつきました。

マダムを見てから丸刈りにしたくて我慢できず、翌日QBハウスへ駆け込みました。

セルフ丸刈りで取り返しのつかないことになるよりは、プロに短くしてもらってイメージを掴もうとしたのです。

ですが、かえって躊躇してしまい満足できず…QBハウスから帰還直後に自分で頭を丸めました(笑)

20mm→10mmと刻みながら短くし、今は4mmでステイしています。

もう少し短くしたいのが本音ですが…マダムに近づくためブリーチも試したいので今週はもうこれで我慢です。

あのマダムはわたしの人生を変えた恩人と言っても過言ではありません。

まさか坊主への道の最後の担い手が名も知らぬマダムとは。

わたしも想像しませんでしたが、マダムはもっと知る由もないでしょう。

ですが、いつかどこかでまた会いたい。そしてお礼がしたいです。

まあ…マダムからすると何がどうなってるのか意味不明だと思いますが。

それでも良いのです。

またマダムとご縁が繋がることを願ってわたしは今日も生きています。

あぁ、ありがとう、マダム。

坊主にして気づいたこと

体感は非常に爽快です。

触り心地は抜群、気づけばずっと頭を撫でています。

視界を遮るものはなく、もはやシャンプーは不要、お風呂から上がった瞬間に髪の毛は乾いていて、手入れはめーっちゃラクです。

が、外出すると、周りの目が突き刺さるように痛いです(笑)

人の目なんてじきに慣れるよと菩薩は言いますが…いろんな感情が乗った視線は慣れるのにもう少し時間がかかりそうです。

だとしても今のところ坊主は最高に気持ちが良いです。

何色に染めようか妄想するのも楽しく、ここ数日テンション高めに過ごしています(笑)

あと坊主にして実感しましたが、髪ってめちゃくちゃ伸びるのが早いです。

この調子だと、伸ばそうと思えばすぐベリーショートに戻りそうです。

思えば、今はまだ「点」でしか坊主を味わえていません。

髪が伸びてきて…自分で何回か刈ってみて…と「線」で坊主を味わってさらなる発見があったらまたシェアしますね。

何はともあれ、ずっとやりたい髪型にできたので気分は最高です。

ウィッグやエクステなど、今は「違った」と思ったら後戻りする方法がいくらでもあります。

チャレンジしたい衝動に正直になって、ステップ刻みながらやってみると案外するっとイケるし、世界ってこんなに面白い場所だったんだーと楽しい気持ちになるものです。

髪型に限らず、わたしは日本全国の「やってみたい」と思う気持ちを応援しています。

わたしの坊主体験が、どこかの誰かの「やりたい」を叶えるきっかけになりますように。

坊主、最高!


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