『詩人は不埒な猫に恋をする』
詩はどこか、自分勝手な猫に似ている。
かまおうとすると、するっと手を逃れ
そのままぷいっとどこかへ行ってしまう。
そのくせ、ずっとかまわないでいると
ふいに、近くにあらわれ、
なでろ、と言わんばかりに
どてっと腹を見せてくる
なもんだから、ここぞとばかりに
なでまくるわけだが……
気が済むとまた何事もなかったかのように
いな、むしろ邪けんに突き放すように消え、
しれっとしばらく姿をくらませる。
仕方なく、またふらっと現れるのを待つ日々
いつか飼い慣らしてみたいと思うのだが、
内心、いつまでも飼い慣らせない存在だからこそ
ひきつけられているのだろうと諦めてもいる。
無力を実感するそんなとき私は決まってこう毒づく。
「言っておくが、私は犬の方が断然好きだ。
悔しかったら帰ってこい」と。
※トイレにいくと、個室でリラックスできるせいか
くだんの猫(ФωФ)(言葉の海)がふらっと現れる確率が高いのです。
水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。