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『きしみ卿のタンタカタン ~きしむまなざし~ 短歌10首』
真四角の天井から畳まで滑り落ちる銀河観てるずっと
もう宇宙に二人っきりという気分で秒針見つめるしんとした気持ち
三日月の軋むブランコ折り紙の街を見下ろし星海渡る
地平線の呼吸を聴きながら今むくりと起き上がる神の質と量
真ん中の海をちぎって途切れた青へ 詰め替え用の人生を捨てて
滝を見に行った女が帰らない訪ねた滝の顔、女に見え
もしも君、砂利のあのザリッという音がなかったらこの世はモノクロのまま
君が去年蹴った小石は死んでない生きてじっと君を見ている
間違ってはいけないところで間違って八の字眉張りついたまま鏡に
じゃっかんのうしろめたさの覗き窓からだじゅう光るプレートに透けて
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