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東京路地紀行 62 足立区千住

その路地に足を踏み入れると、青いトタンの平屋の家屋、その軒先にぶら下がる琺瑯製の防犯看板が目に飛び込んできた。

ブルーシートに隠れるように、そしてところどころガムテープで補修されている琺瑯製の防犯看板。特殊xxや特流xxの犯罪がある現在ではこの看板は気やすめに過ぎないかもしれないが、時代を表す貴重な遺産になりつつある。

奥へ進むとアパートがいくつも建っている空間に。通路となっている個所だけがアスファルト舗装され、その周りは砂利敷き。昔はこんな半舗装の道が多かった。
街歩きをしているとときどき出会うこのような空間。アパートが建つ前は何があったのだろう。町工場でも建っていたのだろうか。

これらのトタンの平屋もかつてはここに建っていたかもしれない町工場に関連する建屋だったかもしれない。そんなことを考えながら歩いていた。



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