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東京探索記 21 初夏の馬込

馬込九十九谷(つくもたに)と言われるくらいにほんとうに馬込には谷が多いです。そして谷があるところには丘があり、両者をつなぐ階段や坂があります。そんな馬込を5月初めに歩いた記録と記憶。

今回、馬込を訪れた理由は池上本門寺の庭園、松濤園の期間限定公開があったから。というわけでまずは東急池上線 池上駅から本門寺へ向かいました。

比経難持坂(しきょうなんじさか)
96段の階段で加藤清正が寄進したと伝えられる
階段の上から。かなりの高さがあります

ゴールデンウィークのこの日は快晴。雲一つなく空が広かった、気持ちいいですね(^^♪

五重塔

松濤園をゆっくり回遊してからいよいよ馬込の街中?へ。
松濤園は湧水池でもあり、ここから流れ出た水は本門寺公園を通って、池上の住宅地の中を通って呑川に合流しています。いまは暗渠となり立ち入ることもできないのですが。

本門寺公園の弁天池と噴水

西馬込駅が地下を走っている第2京浜を渡ると西馬込の坂が迫ってきます。
呑川の流れ、気候変動での海岸線の上昇、下降と侵食。これらの活動が大地を削り、西馬込の台地を作りました。この辺りは淀橋台と同じ下末吉面。谷は険しく、あらゆる方向に入り組んでいます。

六郎坂の上に立つと遠くに本門寺の大屋根が見えます。
さっきまでいた場所がもうあんなに遠くに。

写真真ん中に立つ3本の電柱の右側の上に少しだけ本門寺の大屋根が見えます

次は八幡坂へ。隣に子安八幡神社があるのでこの名がついています。
坂を下る車ははまさに谷底に吸い込まれていくよう(*^^)v

さて、今度は池上本門寺からほど近い太田神社へ。こちらには見るからに年季のはいった古そうな階段を上っていきます。初夏の新緑に覆われて木漏れ日が差し込む階段は緩やかに曲がって先が見えない。ここはお気に入りの階段。この古そうな階段の上には何があるのか、探索心を強く刺激してきます。

上った先には数軒の民家。さらに先へ進むとそこは太田神社の参道。
神社は南面して参道の階段をおりるとその先は大森の海岸まで続いていそうな平地。

太田神社の裏にまわるとまた坂道。ここの坂道は長くて、自動車だけではなく、住民の方々が上り下りできるように階段もついています。
えっちら、おっちら、上りますか。(いや今は下りる)

今立っている場所は三方向が下りの尾根の上。別の方角に目を向けると親子が上ってくる姿が見えます。近くの公園で遊んできた帰りかな。

さてこのまっすぐで長い坂をおり、いくつかの坂を上ったり下ったりして、再び尾根道へ。
上がった途端にその先はまた崖のような高低差で、目に入ってくるのは車止めと遠くの家々の屋根、屋根、屋根・・・
屋根ばかっりでやぁ~ねぇ~
なんて言っている人がいるかどうか(^-^;

この辺りの住所は大田区中央。
坂を下りればそこは南馬込。
住所は中央だけど、ここも馬込の坂と呼びたくなります。それほどに強烈な印象の坂道。
その傾斜は22%。

これだけ急傾斜だと上るときに息があがりそうになりますが、下りは転げ落ちそうになります。
小走りな感じでこの坂道をおりると下は五差路。坂の上にも下にもスピード出すな、などの注意の看板が出ていましたが、なるほどです。

坂下からの風景。坂階段は絶壁のようにそびえ、二人の行方に立ちふさがっています!(おおげさ💦)
左隣の緑の樹々は佐伯山緑地。

タイトルを「初夏の馬込」にしたけれども、
馬込の坂はまだまだあります。
上り下りをたくさんしたのでこの辺で休憩。
本格的な馬込の坂はまた次回。


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