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ゾーンとフロー

前回、ヨガに集中しているときとは瞑想状態と同じなのか、と書きました。動きに集中して他のことは考えていないので、瞑想をしているときと頭の中は同じことなになっているのでは、と思ったからなんですが、瞑想の本を読み進めたら、その答えが書いてあったので自分用メモになるかもしれませんが、参考になることがあればと思います。

スポーツの世界では、ゾーンというものがあると聞いたことはありませんか?自分の能力の壁を超えてパフォーマンスができる瞬間や意識状態のことを言います。例として、ゴルフのことが書かれていました。ゴルフというスポーツはとても待ち時間が長く、その間に他のプレイヤーのショットを見て気持ちが揺らいだり、ギャラリーの失礼な言動で気持ちが動揺したりします。ショットを打つのは、ほんの一瞬なので自分の順番になったら、その前にどんなことが起ころうとどんな感情になっていようとその一瞬に集中しなければいけません。その瞬間は泡の中にいるように、周りから影響されることがなく自分ひとりの世界になる、その状態はまさに瞑想のときと同じです。
また、ゾーンと似たような意味のフローという言葉もあります。画家が絵を描いている時は夢中になっているのですが、出来上がるとその作品に興味がなくなってしまう、ということを観察した人がいました。作品が出来上がることよりも、実はプロセスが楽しいんだということに気がついて調べてみたら、例えば草むしり、やぎの乳搾りで同じ気持ちになる人たちがいたんです。これはどういうことかというと、今の瞬間に集中している、ということだったんです。この経験なら多くの人が知っているのではないかと思います。楽しくてつい続けていたらすごく時間が経っていてびっくりしたとか。これをフローというなら、なんだか身近に思えますね。

じっと座って目をつぶっているだけが瞑想ではないことと、その状態になれば自分の能力を超えたパフォーマンスができること、もちろん日々の努力の積み重ねがあるからこそなのですが。また、楽しみを感じて今の瞬間に集中できるのは、結果よりもその途中を楽しむことができる、ということだったので、前回の予想は当たっていたことになりました。先ほどのゴルフのように、長く待っている状態からその一瞬だけ急に切り替えで集中する、というのはレベルが高いように思えるのですが、そういうメンタル的な訓練ももちろんされているのだと思います。
瞑想がいい効果をあらわすのは、頭をお休みさせることだけではなくて、集中しなくてはいけない瞬間に同じような状態にすぐできるための練習、という意味もあると理解しました。他にもあるかもしれませんし、これは個人的な理解なので、また違った考えがあるかもしれませんが、とりあえず今回は2つの効果がわかったのでしばらく続けてみようかなという気持ちになりました。
いい文章に出会ったと思います。

つづく

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