この経験から
前回は突然の腰痛についてお話しましたが、おかげさまでだいぶ良くなりました。少々無理してレッスンに行った次の日は痛みのピークで、くしゃみをするたび腰にひびいてやっぱり休んだ方がよかったかなと思ったのですが、一日たったら痛みがだいぶ治まったので、始まりも終わりも突然でした。何をするにも気を使っていたので、とにかく治まってホッとしました。
あらためて思うのは、自分の身体なのに何が起こっているかわかりませんね。例えば今回の腰痛も原因はわかりませんし、突然痛くなった時は、これがいつまでも続いたらどうしよう、なんて大げさに考えたりするのですが、治るとそんなことがあったのも忘れてしまいます。普段レッスンをしていると、もっと曲がるようにならないかな、とついつい先を求めてしまいます。でも、痛かったりケガをすると、身体を動かせることだけでありがたいと思いますし、曲げられないので曲げる角度にこだわる以前にそもそもやれない状態に戻ってしまいます。いつもやっていることが、すごいことのように思えて月並みな表現ですが、健康はありがたいなと実感するわけです。なので、時々こういうことになるのもわるくはないかもしれませんね。すぐに治ったから言えることかもしれませんが。
それと、よかったことというかわかったことがもう一つありまして、自分で腰痛の経験がほとんどなかったので、どんなものか実際に体験できて、もし自分が教える立場になってあまり体調の良くない方が参加された時に、その気持ちが想像できるかなと思いました。レッスン前に、ひとりひとりに声をかけて、その日の体調やどこか痛かったり気になることはないか聞いてくれるインストラクターもいます。近くで話しているのを聞いていると、背中が痛い、昨日お酒をたくさん飲んだ、とか皆さん様々なことを話されています。そういう話になった時に、相手の気持ちを想像できるのは大切なことだと思って聞いていました。どんなことをどれくらいのレベルで気にするかは人それぞれなので、気になることがあれば知っておいてもらえると安心してレッスンを受けることができます。レッスンに来ているからといって、全員が絶好調というわけではない、ことも覚えておきたいと思いました。今は言う側で安心を与えてもらう方ですが、聞く方の立場になった時に広く受けとめられるようになっていればいいなと思います。
つづく
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