【映画感想文】グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち を見て
久しぶりに映画を観る時間が出来たので、何を見ようかな~と探す事一時間。
サブスクに入っているとあまりに色々ありすぎて何を見ようかと凄く迷い、結果見るものを決められずアプリを閉じることもしばしば😅
そんな時ふと目に留まったこの映画。
過去何度か観たことがあるんですが、ざっくりとした内容は覚えているものの”その時に何を感じたか?”と思い出そうとしてみるものの、さっぱり。。
ナゼ?何度も見ていたはずなのに。
その頃の自分だったからこそ 数年経って思い出せるほど心に何かを強烈に残す事ができなかったのかもしれませんね。
今回この映画を観ていてその答えをみつけた気がしました。
余りにも有名で、多く知られているこの映画について、今さら感もありますが、改めて感想を書きたいなと。
やっと体調が戻ってきたのでこんな明け方に(午前3時半💦)PCに向かって感想文を書き始めたあゆさんですが(笑) 少しの時間お付き合いして頂けたら幸いです。
この映画についてのおさらい
1997年アメリカで公開されたこの映画。
主人公”ウィル・ハンティング”を演じたのはまだ無名だった”マッド・デイモン”。その親友役には、またまた無名だった”ベン・アフレック”。
そして、今回記事を書くにあたりざっくりと調べて、若き日の無名だった2人が脚本を手掛けたのを知りました。
幼馴染だったんですね、このお二人。
この脚本を書き始めた時はマッドデイモンが22歳、ベンアフレックが20歳だったと知ってびっくり!脚本の完成までに5年かかったと知ってまたまたびっくり!。
まだまだ無名で先も見えない。
そんな時に書き上げた作品と知って単純に”すごい”と感心しました。
20代前半。
自分はその時何をしていて、何を強く思いながら日々を過ごしていただろうか。
それなりに先の事を考えていたようにその時は思っていたと思うけど、今思い返すとなんとも”薄っぺらい自分“がいて恥ずかしくなります。
先が見えない中、この作品を書き上げた二人は結果この作品によって人生が大きく変わることとなりました。
当時アカデミー賞の”オリジナル脚本賞"を受賞し、2人は一躍脚光を浴びることとなり、その後数々の映画に出演。
人生何が転機になるか分かりませんよね。
でも、ひとつ言えることは何かに情熱を持ち”やり続ける”ことの出来た人にチャンスは訪れるのではないかと思うんです。
それだけ五年の月日をかけて脚本作りに情熱を注ぎ続けた若き日の二人の熱意は本当に素晴らしいなと思いました。
“あらずじ“をざっくりおさらい
今、書いていながらこのお話を私の語彙力でざっくりと説明できるものかと いささか不安ではあるものの、多分1年分の睡眠とったくらい、今頭の中はキレッキレの状態なので(笑)勢いで書いてみたいと思いますw。
主人公のウィル(マッド・デイモン)は、マサチューセッツ工科大学でアルバイトの”清掃員”として働いていました。
彼は過去のトラウマから素行が悪く、心に受けた傷のせいで他人と上手く付き合い心を開くことが出来ない孤独な青年。
そんな彼は数学の天才的な才能を持っていました。
ある時、大学の廊下の黒板に有名な数学者でもある”ジェラルド・ランボー”教授が、数学科の学生に向けて”代数的グラフ理論”の難問を出します。
学生の中で誰一人その難題を解けるものは居ませんでしたが、ウィルはいとも簡単にその答えを解いてしまいます。
その事実を知った”ランボー教授”は彼の類稀なる才能に目を付け彼の才能を開花させようとしますが、まずは彼の素行の悪さを更生させようと、高名な心理カウンセラーにカウンセリングを何度も受けさせますがなかなか心を開きません。
そんな時ランボー教授は古い友人で心理学者の”ショーン”(ロビン・ウイリアムズ)に頼ることにしました。
このショーンは下町出身でウィルと共通するところもあり、カウンセリングを引き受けましたが、彼は妻の死から前に進めずにいる状態でもありました。
ある意味形は違うものの、心に傷を負った者同士が出会えたことで、ウィルは本当の自分を探し始めます。
時期を同じくしてウィルは心から愛することが出来る女性”スカイラー”と出逢います。
ショーンやスカイラーを通してウィルは苦悩しながらも人間として成長していく。
と、まぁ、あらすじは超ざっくりこんな感じです。💦
心に刺さる名言の数々
心理学者”ショーン”を演じるたのは 今は亡き”ロビン・ウイリアムズ”。
彼はそれまでも数々の名作と言われる作品に主演していましたよね。
その中でもあゆさん ”今を生きる”や”レナードの朝”が好きですが、”パッチアダムス””ミセス・ダウト” のようなコメディタッチの映画も好きでした。
名俳優さんでしたよね。
どんな役も器用にこなされて、好きな俳優さんの一人でした。
さて話は戻りますが、この映画を観ていて以前のあゆさん心には全くもって、何一つ残っていなかった名言の数々が(お恥ずかしい…💧)今回見ていて心に刺さりまくりでした。
もうザクザクと😅
ショーンのセラピーを受け始めた頃のウィルは、有名な著書の一説や、歴史上の人物の生き方などを引用して相手を小バカにして言い負かし、決して本当の自分を見せようとはしませんでした。
ある時、ウィルは思いを寄せる”スカイラー”に自分のような男は幻滅されるのではと不安に思って2度目のデートに誘えないでることをショーンに話します。
ウィルのその気持ち、痛いほどわかるなぁ、、、
本当の自分を見せるのって凄く怖い🥺
そんな時ショーンは過去の奥さんの恥ずかしい癖の話をします。
ダメな自分、恥ずかしい自分を相手に見せることは誰だってためらいもあるし、とても勇気のいること。
でも、自分をさらけ出してみないと本当の素直な自分で人と付き合う事ってできないんですよね。
『君は完璧じゃない。教えてやるが、君が出会ったその子も完璧じゃない。問題はお互いにとって完璧かどうかなんだよ』
今回この映画を観ていて一番刺さったのがこのセリフ。
そうなんですよね。
お互いにとって”完璧”かどうかが問題。
自分にとって完璧な相手とは、、、。
カウンセリングの時、ショーンの書いた水彩画についてウィルが知識をひけらかしながら分析を始め、「間違った女と結婚したのかもな」と言ったウィルにショーンは激高し怒りをあらわにしました。
その後、亡き妻の事を侮辱されたと思ったショーンは眠れずに考えます。
そしてそのことをウィルに話しました。
「君は本当の喪失感を知らない。なぜなら、自分自身よりも誰かを愛さなければ、感じられないものだからだ。君がそんなに誰かを愛したことがあるとは思えない」
”自分自身よりも誰かを愛す”
誰かをそんなに愛したことがあるのか。
自分にとって完璧な人だったからこそ、
そこまで愛したからこその失った時の喪失感か・・。
もう観ていて私の立ち位置は完璧に”ウィル”になってましたね💦笑
いちいち刺さります…ザクザクと(しつこい😅)
”ショーン”の名言は(あゆさんの中の名言かもですが💦)他にも数々ありますが、彼女である”スカイラー” 親友である”チャッキー”(ベン・アフレック)もまた 心に残る名言があるんです🥹
スカイラーはカルフォルニアの大学へ行くことになり、ウィルに一緒に行かないかと誘ってみますが、ウィルは怖くて新しい一歩を踏み出せないでいました。
スカイラー:「なんでそんなにお金にこだわるの?父は13歳の時に死んで、遺産を受け取ったわ。毎日起きるたびに、遺産を返したいと思うなんて分からないでしょうね?遺産を全部返して、もう1日だけ父と過ごせたら。でも、それはできない。それが私の人生よ。怖いのを私のせいにしないで」
ウイル:「怖い?何を怖がるっていうんだ!」
スカイラー:「私が怖いんでしょ。愛されなくなるんじゃないかって。私だって同じよ!私のほうが正直なだけよ」
はい🙋♀️スカイラーの言う通りでございます。
ウィルは完璧に見抜かれてますが、これがきっかけでウィルは自分の本心とは裏腹に、スタイラーと別れてしまいます。
スカイラーと別れ、ウィルの将来の事を考えてランボー教授が仕事を紹介したりしても一向に真剣にならないウィル。
仲間たちとこのまま楽しく生きていければいいんだと話すウィルに、親友である”チャッキー”が言うんです。
チャッキー:「おまえは親友だ。だから悪く取らないでくれ。20年後、おまえがまだこのあたりに住んでて、おれのうちにきて、パトリオッツの試合を見て、工事現場で働いてたら、おまえをぶっ殺してやる。脅しじゃないぞ。本当に、おまえを殺してやる」
ウィル:「いったい何を言ってるんだ?」
チャッキー:「おまえは俺たちとは違う・・・」
ウィル:「やめてくれよ!なんでいつもそんなことを言うんだ。俺は自分にそんな重荷を背負わなきゃならないのかよ。そんなの嫌だよ」
チャッキー:「違う、違う。バカタレが。おまえが重荷なのは自分じゃない。おまえが重荷なのは俺だ。明日、朝目が覚めて50歳になっていて、このクソみたいな仕事をしていても、俺はいいんだ。おまえは当たった宝くじを持ってるのに、現金にするのをためらってるんだ。バカげたことだよ。俺にはおまえが持っているもののかけらもない。ここらの連中みんなもだ。もし20年後もおまえがこの辺にいたら、俺たちを侮辱することになる。時間をムダにしたことになる」
チャッキーは親友であるからこそウィルのこと一番に考え、ここから抜け出し一方前へ踏み出すよう言ったのだけど、一見ぶっきらぼうに聞こえるチャッキーの言葉のひとつひとつがとても温かくて😭
涙腺崩壊😭😭😭
友達って良いなぁ…
君は悪くない
親から肉体的虐待を受け孤児として育ち、だからこそそんな自分の味方である仲間たちがいてくれる今の境遇から抜け出せないウィル。
そんな彼にショーンは自分も肉体的虐待を受けた経験があることを話しました。
『君は悪くない』
『君は悪くない』
『君は悪くない』
何度も何度もウィルに言い聞かせ
やがてウィルは涙を流しながらショーンを抱きしめました。
ウィルがショーンに対して完全に心を開く事が出来た証ですね😌
最後に
この映画を観ていて一番感じたこと。
人生は何がどう転ぶかなんてわからないという
こと。
“転機”という物は誰にも確実にあって、それに気が付けるかどうか。
そしてその”転機”を生かすも殺すも自分次第という事。
映画の中のウィルは誰がどう見たって”天才”。
読んだ著書は全て知識として頭に入っていて、そしてそれを引用し、まるで自分が見て来たかのように話すこともできる。
でも、見る人が見ればそれは確かに知識として持ってはいるけれども経験や自らの思考が伴っていない薄っぺらいものだとわかってしまう。
知識を頭に詰め込むことは誰にだって出来る。
でもそれを自分の事として捉え 考えることが出来なければ、それはただの他人の受け売りでしかない。自身が経験をしていく中でしか知りえない感情や思考もあるという事をショーンの言葉で思い知らされた。
だからこそ、ショーンの言葉は他の高名なカウンセラーとは違い、ウィルの心に響いたのでなないかと思うんてす。
ウィルを通してショーンも愛する人を失った喪失感から一歩踏みだせたと思うし、結果お互い必要な出会いだったのだと強く感じました。
いつも思うこと。
自分にとって必要な時に本当に必要な人と出会う。
そしてそれは良い時もそうではない時もです。
そしてその出逢いが人生を変えてしまうくらいの”転機”をもたらすことってあるんじゃないかな?
そして
幸せになる為には時に変わることも必要だってこと。
今この映画を観て”名作”と言われるのが改めて分かった気がしました。
ウィルがショーンやランボー教授、スカイラーに出会えたように…
人生を変えるような良き出会いを大切に☺️
ですね。