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"DIVIN" Vol.16
『DIVIN』(ダイヴィン)は、国内外の様々な記事や読んだ本、面白いinstagramアカウントなど、生活している中で得た「誰かに教えたい情報」をお伝えするニュースレターです。
コロナで変わる旅行の目的地
ワシントン・ポストが運営する旅行メディア「BY THE WAY」の記事から。
アメリカ内での旅行予約サイトでの予約状況によると、今後半年間での目的地として人気なのはアメリカ内の国内旅行やプエルトリコのようなカリブ海、そしてメキシコになっているそう。
多くの国がアメリカ人の入国を制限している中、選択肢も限られている。アメリカに近いカリブ海の国々では、いつくかの国は制限を設けているものの、自由に”一応”旅行を楽しめる国々もある。
ただし、異なるアンケートで少なくない人数の人々が「再び飛行機に乗ることを考えられない」と話しているように、遠方の国への旅行は当たり前にまだ考慮に入っていない状況だ。
閉鎖的で、家の中で多くの時間を過ごす都市部の人たちにとって、やはり旅行とは非日常を求めるものであり、その結果今の人気のエリアもアメリカ国内ではマイアミやハワイ、カリブ海の島々となっている。
オープンな場所でのんびりと、自然に囲まれてリフレッシュしたいと思う人々が増えている。しかし、「クルーズは利用しない」という人が主だ。
質問内容を今後半年ではなく、1年後にした場合はどうだろう。
結果はアムステルダムや日本、フランスやブラジルとなった。1年後となれば、今までのような目的地に行けるのではないかという希望的観測を込めた人々が多くいると言える(自分もそんなうちの1人だ)。
『旅行は無くならない。旅行をしたいという欲は、人間のDNAに組み込まれている』と、アメリカの有名旅行サイトのCMOは語る。
旅行は普段慣れ親しんだ生活の中に、非日常の時間を与えてくれる。仕事に繋がるようなインスピレーションを得たり、今後のモチベーションに繋がるキッカケも与えてくれる。
「どこに行きたいか?」という質問を受けた際に、どこの国と答えるかは人それぞれだろう。旅行の意味は人それぞれであるし、趣味嗜好が大きく関与してくるもの、それが旅行だからだ。
ある人は美しい石畳のヨーロッパの旧市街に行きたいと考える。ある人は山奥のジャングルで野生の動物たちを観察したいと考える。ある人は国内でドライブをし、温泉に浸かりたいと思う。
今まで目的地を考える際に要素となっていたコトは、時間と機会であった。そこまでの移動にどのくらい時間が掛かるか、何日の休みがあれば行けるのか、そしてその先にでどんな体験ができるのか。
これからの旅行では「重要性」が意味を持ってくるとこの記事では仮設を立てている。
旅行が今までよりも日常ではなくなり、旅行すること自体がハードルが高くなるとすると、「いつも望んでいたことは・・(what I always wanted to…)」の問いが重要となるとしている。
いくつもの候補がある中で本当に行きたい場所はどこなんだろう。なぜ行きたいのだろう。と問いかけ、行き先を決めていく。
「旅行を計画すること」ということ自体、かなり幸福な状態であるなんだなと、この期間に考えた。
旅行を計画するということは、未来に対して安心感を持っているからこそであり、その上で空想ができる。
それはお金の心配が無いということであるし、行く先に危険がないこと、なにより自分自身が健康であるということだ。
依然としてコロナウイルス感染症は世界中で落ち着く様子が見られず、自分のコンフォートゾーンから出ていく行為である「旅行」に関してはまだ明るい見通しが立っていない。
もし以前のように自由に行動ができるようになったとき、あなたはどこに行きたいだろう?
Googleから得るマーケティングのtips
もはやインフラとなっているgoogleの各サービス。
gmailでメールを整理して、google calendarで予定を管理。スマホで撮った写真はgoogle photoで同期して、スプレッドシートでメンバーと同時に編集し仕事を進める。
なんて日常を送っている人が大半であろう。
Think With Googleとは、豊富な情報量を持つGoogleの情報源をもとに「Webマーケティングやデジタルマーケティングに役立つ情報を提供してくれる」メディア。
そんなThink with Googleの記事で、わかりやすく購買行動までのプロセスやトリガーについてまとめられていたのでご紹介。
購買の後押しとなる動機について6つの要素を述べている。
どれも言われてみれば・・という基本要素であるものの、それぞれの定義を端的にまとめられており分かりやすい。
「購買行動まですぐに結びつけ、できるだけ決断までの時間を短くしよう。他の競合の存在に気付いてしまう前に。」の1文はとても興味深かった。
その他にも多くのtipsがまとめられているので、マーケターや広告に興味がある人はぜひ。
ホームフィットネスプロダクト:Supernatural
なんと楽しそうなプロダクトを見つけたのでご紹介。
今までも何度かプロダクトをお伝えしたフィットネスのD2C。
特にコロナを受けて、ホームフィットネスの市場は大きく成長している。LululemonによるMirrorの買収は記憶に新しいし、今までジムに行ってワークアウトをすることが普通だったが、今後は家に居ながら安心して、そしてジムと同じレベル、負荷のコンテンツを楽しめるようになる。
D2Cブランドたちは、最新のデバイスとテクノロジーを用いて様々なプロダクトを世に出している。
今週見つけたSupernaturalは更にエンタメ性が加わったプロダクトだ。
ユーザーはオキュラスのVRゴーグルを付け、スマホを繋げ、手に持ったデバイスを用意してコンテンツを楽しむ。
武器のようにして迫りくる障害を倒しながらワークアウトを行う。スクワットのような基本的で”つまらない”動作も、サークルをくぐるようにして行う。
まるで映画のようなコンテンツの中でワークアウトを行うことができる他、マチュピチュや中国の美しい自然、ロシアのバイカル湖など世界中の美しい映像を楽しむことができる。
Supernaturalが提供しているのはまだ、手に持つハンドルのようなデバイス(Oculas Quest)でしかないが今後また新たなデバイスが加わると、そのコンテンツも無限の可能性が出てきそうだ。
リアルな振動をマットで感じながら世界中の山でトレランをしたり、風光明媚な湖でSUPを楽しんでバランス感覚を養ったり。
Supernaturalの面白いのが、有名アーティストを中心にライブコンテンツも配信している点。
まだまだ始まったばかりでコンテンツは今後どんどん出てくる模様。Oculus Questを用いたホームフィットネス市場は今後も伸びてきそうだ。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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edited by Ayumu Kurashima
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