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【心に残るプログラムへの想いを語る】序奏とロンドカプリチオーソ
2021-22シーズンの振り返りをしながら、プログラムについてご紹介していきます。
羽生結弦選手のSP「序奏とロンドカプリチオーソ」です。
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フィギュアスケートでもよく使われる王道の名曲、羽生選手が使用すると聞いたとき絶対に名作になると確信しました。
そして初めて全日本選手権でお披露目したときに、まさかのピアノアレンジ!という衝撃でした。
清塚さんの美しいピアノ演奏と、羽生選手の洗練された美しいスケーティングはまさに芸術作品です。
ピアノのシンプルで美しい演奏だからこそ、羽生選手のクリーンで無駄のないスケートを堪能できると感じました。
見どころ
・ジャンプのためのプログラムではなく、総合芸術としてのプログラム
・音楽の盛り上がりに合わせ繰り広げられる最高難易度のステップ
羽生選手のプログラムは点数を出すためのプログラムではなく、ジャンプ・スピン・ステップ音楽との調和を重視した、総合芸術として演じられるプログラムです。
このロンドカプリチオーソはまさにその真骨頂、美しい演技には点数は後からついてくるというような感じです。
全ての要素が流れの中で行われていて、どんな小さな振付も美しい演技を構成する大切な要素です。
そして最後のステップシークエンスは圧巻、羽生選手しかできない最高難度のステップシークエンスです。
平昌オリンピックのバラード第一番をみてこれ以上に音楽にぴったりな美しいステップはないと思いましたが、ロンドカプリチオーソはそれをさらに超えてきました。
難しい音楽を自分の色に変えてしまう、高い技術はもちろんのこと、音楽をよく聞き理解して、素晴らしい表現です。
後半のジャンプは大きいのにバランスを崩すことなく、演技の中にスムーズに組み込まれています、簡単そうに見えてとても難しいことなので、すごいの一言です。
フィギュアスケートで語り継がれてきた王道のロンドカプリチオーソを新たなピアノアレンジで、彼の代表作となったこのプログラム。
今後も語り継がれる、そんな名作になったと思います。
感動をありがとうございました、今季あなたの演技でどれほどの勇気をもらったか、言葉では表せない深い感謝の気持ちでいっぱいです。
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