市場を「創る」ということ。 〜Entrance book(エントランスブック)誕生のヒストリー〜
こんにちは、ポテンシャライトの寳田(ほうた)です🙋♀️
2021年がはじまり、あっという間に1ヶ月が過ぎ、2ヶ月も過ぎようとしています!時の流れは早いもので今年もあっという間に終わってしまいそうな勢いです(笑)
つい先日、ALL STAR SAAS FUNDの楠田さんに「Entrance Book(エントランスブック)」をご紹介いただきました。
本当に少しずつ少しずつではありますが、Entrance Bookの存在を知っていただける方が増えてきていて個人的にはとても嬉しく感じています。今回はこの「Entrance book」の誕生ヒストリーや他社事例含めたEntrance bookの作り方などをご紹介できればと思います!
0. はじめに
「そもそもEntrance Bookって何?」という方向けに、簡単に説明を。
Entrance Bookとは・・・
企業の採用コンテンツを整理したBook。カジュアル面談前に見ていただくことを想定しています。
【Entrance Book の良い点】
- カジュアル面談前に適切な情報提供が可能
- URL(リンク) / PDF / 音声 / 動画 を埋め込める
- 今回の採用広報資料も入れられます
採用活動は大まかに、認知⇒興味⇒応募⇒カジュアル面談⇒1次面接⇒2次面接⇒内定⇒内定承諾と流れていきます。
最近は各社採用広報を実施していると思うのですが、採用広報や採用マーケティング全般を実施するのであれば、候補者さんに対して「適切なタイミング」で「適切な情報」をお届けしたいですよね。
当社では以前、興味を持っていただいた候補者さんや入社してきたメンバーにアンケートを実施したことがあるのですが、選考のフェーズが進むにつれて「細かな情報」を重視するようになることが分かりました。
・・・つまり「カジュアル面談前」のフェーズでは「幅広く情報を届ける」必要がある。逆にいうと、様々な採用広報のコンテンツが効果を発揮することになります。
カジュアル面談の前に情報を開示しておいた方が、双方有意義な場にできるのではないか、と感じて作成したのが「今」のEntrance Bookの形になります。
下記が当社がカジュアル面談前に提供しているEntrance Bookになります。
ここからはそんなEntrance Bookができるまでのことを。
1. Entrance Book ができるまで
1-1. カジュアル面談前の案内を実施
2019年12月。当社ポテンシャライトでは自社採用を本格的に開始しました。これまでの採用はいわゆるリファラルでの採用がほとんど。自社としてリファラル以外の媒体(Wantedly)を利用した採用は初めてでした。もちろん知名度なんて無い。
そんな状況下で採用を実施しようとなり、まず目標においたのは「自社の認知度、ならびに自社が"採用をしている"という認知を獲得すること」でした。
幸い、これまで入社したメンバーの入社エントリーはブログでアウトプットしていたので、まずはそのブログや募集記事を拡散していくことからスタート。
徐々に弊社へ興味持っていただく方、面談に進んでいただける方が多くなった頃、気付きました。
「あれ、カジュアル面談前に提供する情報を"整理"したほうが良いのでは?」
「候補者のキャリアによって提供する情報を変化させたほうが良いのでは?」
それと同時にちょっと個人的に思っていたこととしては、「もっと企業と候補者は対等であっても良いのかもしれない」ということ。採用ミスマッチを企業目線で語られることは多いけれど「候補者」にとってもミスマッチは避けたいはずで。採用や転職って企業にとっても候補者にとっても大事な選択なはずです。だからこそ面談でお会いする方には自社のことを見極めてもらいたいと思いましたし、より双方が有意義な場にできたらなと。
・・・ということで
▼カジュアル面談の前に読んで欲しいコンテンツはこちらに
▼面接の前に読んで欲しいコンテンツはこちらに
分けて作成しました。
1-2. 面談後の候補者満足度が向上
上記のカジュアル面談前の案内や面接前の案内を実施するようになってから、ご面談やご面接でお会いする候補者さんにアンケートの実施を依頼し始めました。
こんな類のアンケートです。ちなみにアンケートの結果としては下記👇
1-3. Entrance book が誕生
もっともっと体系化した方が良いかもしれない・・・!
そう思い候補者が
・「いつ」
・「どんな」情報があれば満足するのか?を調査していきました。
こちらについては下記ブログでアウトプットさせていただいております。
1-4. Entrance book For Engineer が誕生
当社はエンジニアの採用のご支援をさせていただくケースが全体の8割ほど。ご支援をさせていただく中でこのEntrance Bookを提案させていただくことも徐々に増えていった頃・・・。
「このEntrance Book ってエンジニアの方にとって欲しい情報なのかな?もしかしたら職種別で作成できるかもしれない」
そう考えるようになりました。
そうして作成したのが「Entrance Book for Engineer」
具体的には下記のような内容を盛り込みました。
- 開発環境
- 開発体制
- エンジニア組織
- エンジニアのキャリアパス etc...
2. Entrance Bookの作成方法について
ここまでが「今」のEntrance Bookになるまでの話です。ここでは簡単に作成方法をお伝えできればと思います。ぜひご参考いただけると嬉しいです!
Entrance Bookを作成するにあたり実施するステップとしては大きく3つです。
STEP1 :自社内の情報を踏襲
STEP2 :コンテンツの設計
STEP3 :公開プラットフォームを選択
STEP1 :自社内の情報を踏襲
まずは、現状把握としてこれまでに外部に公開した自社の情報や自社の魅力を分類していきましょう。
この時4P別に分類していくと整理しやすくなります。
STEP2 :コンテンツの設計
自社の情報や魅力が一定整理されたところで、次はどんなコンテンツをEntrance Bookに盛り込むか、ですね。参考までに当社では下記のような内容で作成したのですが、網羅的に「4P」を訴求することを意識しました。
STEP3 :公開プラットフォームを選択
現時点だと、Notion or note でしょうか?
最近はnotionを利用してEntrance Bookを作成いただく企業様も増えてきました。
▼ hacomono(まちいろ)社 Notion Ver
▼POL社 note Ver
自社のことが伝わりやすい、そして使いやすいプラットフォームで作成・公開いただくのが良いかと思います!
3. 最後に
今回Entrance Bookについて記載させていただきましたが、おそらく2021年のトレンドとなっていくのだろうなと感じています。是非取り組んでみていただければと思います。
自社採用を実施する中で行った小さな取り組みから、色んな企業に取り組みを知っていただけるだけでも嬉しいのにそれをその会社なりに作って使用していただけること、ほんの少し市場を創れることが醍醐味だなと個人的に感じていて、それを2021年はじまりに感じることができてすごく良いスタートが出来ました!引き続き、ポテンシャライトとしても、私としても皆さんに適切な、そして有意義な情報をお届けできるよう、ベンチャー・スタートアップの採用においてのトレンドを創って行けたらと思っております!
それではまた!
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