プラダの取り組みにみるサステナブルファッションの動き
土井あゆみです。
先日、面白いニュースを見つけました。
アパレル業界でも、レザーの使用量を減らしてヴィーガンレザーを使っていったり、サステナブルな事業展開のための動きが各所で起きており、ハイブランドを代表する「PRADA」でも、そうした動きが活発です。
今回はその取り組みがとても素敵だったので紹介したいと思います。
プラダ×ユネスコの教育プログラム
ニュースになっていた教育プログラム「SEA BEYOND」は、2019年に発足した、プラダ・グループとユネスコの政府間海洋学委員会(IOC)による、サステナイビリティと海洋保護に対する意識向上を目的としたもの。
これまで600名以上の中高生を対象に、4ヶ月間に渡りサステナビリティをテーマにした授業を受け、海洋保全に関する啓発キャンペーンを企画し、制作された作品が発表・表彰されました。
第2期目となる今年の優勝校はペルー・リマのニュートン・カレッジ(Newton College)で、アートと海洋環境問題を掛け合わせた企画でした。
また、今年からは未就学児童を対象に、アウトドア活動を通じて環境問題を身近に感じてもらう活動や、プラダ・グループ従業員13,000人以上を対象とした研修活動も行なわれています。
さまざまな環境活動家が参加し、世界中で行われたこのプログラム。学生が積極的にこうした活動に参加しており、環境問題に関する意識が高まっていることはとても素敵ですよね。
増えるサステナブルファッション市場
実は、「SEA BEYOND」は、リサイクルナイロンを使った「Prada Re-Nylon」コレクションの売り上げの一部で支援されています。
「Prada Re-Nylon」コレクションは海洋プラスチックごみや漁網、繊維廃棄物を原料とした再生ナイロン「エコニール(ECONYL)」を使っています。
プラダは2019年に、すべてのナイロン製品に使われる素材を再生ナイロンに変更することを2021年末までに達成すると宣言し、現在はすべてのナイロン製品の切り替えが完了しています。
こうした動きは、プラダに限らずアパレルのハイブランドにおいては非常に活発です。
サステナビリティの先駆者であるステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)はファーやレザーを一切使わないことは有名ですし、グッチ(Gucci)は全サプライチェーンにおいて温室効果ガスを完全に相殺する「カーボンニュートラル」を実現しています。
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)では、「2025年までに100%責任を持った原材料の調達を、そして2030年までに使い捨てプラスチックの使用率を0%にすること」を目標に掲げています。
サステナブルファッションへの関心も高まっていますし、環境負荷の高いアパレル事業を、どうサステナブルに変えていくのか?という観点は世界中で大きな議論となっています。
新品のアパレルを購入するだけではなく、古着市場やシェアリングサービスも活発化しており、サステナブルな取り組みはアパレル業界としても避けて通れない時代になっているといえます。
自分にできるエシカルな選択
ハイブランドをはじめ、アパレル業界でも活発なサステナブルな活動。
その動きはとても喜ばしいことだと思いますし、自分の事業活動においても、可能なかぎり取組めればと思っています。
また、一消費者としてわたしたちにできることは、「エシカル消費」だと思います。
ものを買うときに、サステナブルなものを選ぶこと、そうすることで、サステナブルな活動を促進するブランドの活動を応援することになり、そうした活動をより促進していくことになります。
私も個人的に、バッグを買うときにはヴィーガンレザーや再生ナイロンのものを好んで購入しています。
より良い地球環境をこれからの子どもたちに残すためにも、自分のできることから実践していきます。
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