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一汁三菜

今日でクリスマス及び年末年始休暇の終わり。行事や病気、引越しと、イレギュラーなことが続き、生活のリズムが崩れてしまっていたが、明日からまた戻るだろう。

最後にちゃんとした日記を書いたのは12月30日。今日は1月5日なので一週間近く日が空いてしまっていた。だがまぁ、あまり神経質にならずにまたぼちぼち書いていこう。一週間書かなかったことについて、なにも病気だったから、引越しだったからと言い訳しなくともいい。何もなくても書かない日が続いても良いし、言い訳した方が気が楽だったらすればいい。
この休み中にやっておきたかったあれこれも結局終わっていないことばかりだが、まぁ、いい。これからの楽しみにとっておくと考えよう。

いろいろやる気が起きないのは、ぜんぶ風邪のせいにしてしまおう。今はもう座って勉強や採譜することはもちろん、買い物も料理もできるほど元気ではあるのだけれど。
実際、29日の朝から1月2日の朝までの体調は酷く悪かった。今も喉の違和感と鼻水、痰、頭痛は消えない。これまでは、たいてい一日寝ていれば二日目には症状がおさまっていたが、今回は29日30日と丸二日間寝ていても治らず、31日には一時美容院に行ったり図書館で本を読んで過ごせたりするほどマシになったものの、その夜から翌1月1日にはまた悪化してしまった。
ちょうどその期間、ジャックの娘夫婦とその子どもたちも来ていて、風邪を移したくなかったので一人部屋にこもって、階下から聞こえる声を頼りに団欒の様子を思い描きながら年末年始を過ごした。(とはいえ、ジャックもイザベルも、子どもたちの両親も、子どもたちも来た時から既にケホケホと咳をしていたが。)

2日の朝には病院に行ったが、ボルドーでは病院はどこも予約をしないと診てもらえない。予約には電話番号が必要なのだが、SIMカードをいまだに買っていない私は電話番号を使えず、予約できなかった。ダメ元で直接病院に行って説明したものの、やはりダメで当日の診察も、それ以降の診察の予約もさせてもらえなかった。
それをジャックたちに相談したところ、21時以降に利用できるという訪問医に電話しようということになった。が、2日はジャックとイザベルと私の三人で過ごす最後の日で、その夕ご飯には、かねてから日本食を振る舞うことを約束していた。そのため病院から帰った後、私は料理の準備をしており、料理をしていたら寝ていた時よりも体調が良くなってしまい、結局、訪問医は呼ばなかった。保険会社に問い合わせして受診から保険金受け取りの流れまでせっかく教えてもらったものの、今回は良くも悪くもそれを利用することはなかった。

1月2日の夕食に二人に振る舞ったのは、春雨サラダ、ジャガイモの味噌煮、にんじん生姜の炊き込みご飯とお味噌汁だ。一汁三菜。二人は環境配慮・動物愛護の観点から、あまりお肉は食べないので、今回は私もお肉は使わず、野菜類のみで作った。引越しも間近だったので、あまり食材を多く買わなくてすむように心がけつつ、異なる風味のおかずになるよう工夫した。

春雨サラダ。醤油とお酢の味つけ。
ジャガイモ味噌煮。もちろん味噌あじ。
にんじん生姜の炊き込みご飯。生姜の香り。
わかめと、玉ねぎ、お豆腐のお味噌汁

イザベルたちは普段だったらスープ、メイン、サラダ、デザートという順に食べるそうだが、日本の家庭ではいつもいっぺんに食べるよ、と言うと、ではそうしましょう、と日本式に食べることになり、お皿に全てを盛って、大きいスープ皿では食べにくいからと小さめのお椀をお味噌汁用にとわざわざ出してきてくれた。

二人ともよく食べてくれて、それぞれをおかわりしてくれた。中でも炊き込みご飯を気に入って、生姜の加減がちょうどいいと言ってくれた。参考にした元々のレシピには生姜は入っておらず、鶏肉が入っていたのだが、今回はお肉は使わないため、代わりにと生姜を入れておいだのだった。それが功を奏した。

料理をしているときに、デザートは何か作るつもりはある?とイザベルに聞かれて、いいえ、と答えたところ、じゃあ私がデザートを作るわねと、りんごのクランブルを作ってくれた。

左上のはナッツのアイス。

食後はまたボードゲーム「Qwirkle」をした。結果はジャックが150点越えで優勝、その次が私、イザベルという順に。私が優勝できたのは結局初めてやった回だけだった。


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