箱根駅伝と高校野球
正月といえば箱根駅伝、お盆といえば高校野球。
わが国の風物詩だ。
なぜ正月とお盆にこの箱根駅伝と高校野球が開催されるのか、ワイわかった気がするのだよ。
ワイは実家で育ったんだが、親族が正月とお盆に集まるんだけど、あたり前にテレビは箱根駅伝と高校野球だった。
物心ついたときには、箱根駅伝も高校野球も好きで、実家がなくなり(家族がもういなく、土地を売った)親族付き合いも2年前から疎遠になった今も、やはり箱根駅伝と高校野球は見れなくとも気にはしている。
好きよりの好きだ。
結婚して9年になるが、夫側の親族の集まりもあり、正月やお盆などは、タイミングが合えば行くことにはしている。
だが夫側の親族の集まりでは、箱根駅伝や高校野球が絶対ではなく、たまについてたりチャンネル変えられたりと風物詩が安定しないのだ。
夫側の親族の集まりなんて、ほぼほぼ気をつかう行事なわけで、妻としての品定めもあるんだろうが、それよりも風物詩の不安定さに情緒が不安定になる。
それにあっち側の親族なんてほぼ身内ネタで、会話も正直つまらない。それはきっとお互い様なんだろうけど。
それ、何がおもしろいんだ?って会話がびっくりするくらい飛び交うのだ。
新聞のチラシにケーキ屋のチラシが入ってて、その誕生日ホールケーキのプレートの名前が自分の名前だー!
とキャッキャしてる夫のいとことか、ス○バの福袋に3時間並んでタンブラーを半額でゲットしたんだ!
と自慢気に話す夫のいとこの嫁とか。
総じて「で?」って返したい案件だらけだ。
どちらもワイと同じ年代の女性だ。
誕生日ホールケーキの名前なんて、あんたの名前はよくある名前だしな!
福袋で2000円が1000円にだと?並んでる3時間で短期のバイトすりゃお金は生まれるし、フリマアプリでゴロゴロ溢れてるだろうに。
ワイならそのタンブラーが欲しいなら、並ばなくて2000円出す方がよっぽどいい。
と返事を返してるようじゃ、夫の顔が立たないだろうから黙ってはいるけどな。
あー、駅伝見たい、こんなつまらない会話で愛想笑いする労力使うなら駅伝見たい。
「箱根駅伝にチャンネル変えていいですか?」
勇気を振り絞って言った。
今後の自分のためでもある。
箱根駅伝、もしくは高校野球さえついてりゃここまでつまらない会話でイライラもしない。
むしろ会話を無視してテレビに集中しているフリさえできる。
ははーん、ワイわかった。
親族の集まりで自分側じゃない人のために、箱根駅伝と高校野球があるのではないかと。。
会話が苦手な人も、箱根駅伝と高校野球の今を話しておけば会話は成立するからな。
なんてありがたいのだ。
箱根駅伝と高校野球よ。
それがあるから苦痛の親族の集まりも我慢できるんだな!
タスキを繋ぐのは本当に美しい伝統だし、甲子園で砂を持って帰るのも美しい光景だ。
それもこれも、あっち側の親族の集まりでお困りの方用だったとはな。
いつかその集まりがなくなってもワイは箱根駅伝と高校野球は見るからな!
夫との会話にいつか困った時用のためにな。