わたしが茶道を続ける理由
日本文化の基礎となる型文化は、その中での自由さや、繰り返しの訓練により質を上げて行く良さがある。
茶道においても、ふるまいや ものの見方においての型を身に付け、人間関係を大切にするための合理的な品性を受け継いできたと思う。
一方で、無駄なものをそぎ落とし、移ろいゆくもの、未完成のものを美しいとする美徳がある。
500年前に千利休が広めた いびつな茶器 というものがあるが、日本人は完璧から少し外れたものに一種の美意識を感じていると思う。
型や常識に囚われない自由な発想、感性
わたしはそういう世界観がとても好きだ。
好転させるアイディアや、現状を突破する知恵というのは、知識や常識の外に見つかることが多いと思う。
想像力が入り込む余地というのが、とても大事なんだと思うし、そういう美意識にすごく惹かれる。