シェア
織末彬義(おりすえあやちか)
2022年2月22日 19:54
【バキャク】 瀬守凱斗海吉丈 この小説は海吉丈の天然無邪気な幼少期のことを描いています。 第一章 海吉鼎三は剛毅な男である。 恋女房も大切だが、たいへんな子供好きで多くの我が子を持つことを諦めることは出来なかった。 三人の女と二人づつの子を設けることとなった。 ヤクザ家業に水商売はつきものだから極妻の手は多いほど良く、子を鎹(かすがい)にして、どの女とも完全には縁が切れることはない
2022年3月9日 08:02
第二章「これ私が買ったの、上が五万円、フリルパンツが二万弱、この靴下が六千円よ、あなた」「‥‥」 雪子が丈の服を指さして値段を告げた。「昨日の服は麗が選んだの、値段は‥」「判った、理由が判れば良い」 海吉は手を振る。 衣食住にお金がかかるものだ。それが一人増えたのをきちんと把握してなかったと実感する。「半年前までは、丈の誕生祝い金とか、そちらからのお金を使っていたんだけど。でも