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燃やされかけた、唯一無二の『ヴィンテージ』
皆さまこんばんは_
Ayatetoです。
8月もいよいよ終わりますね 。
去年買った水着を今年も着られずに
夏が終わりそうです🏝
さて、『ヴィンテージ』という単語がタイトルにも含まれますが、この言葉の響き、素敵ですよね 。
ファッション用語でも馴染みがありますが、
よく「古着」との違いを問われることもあります。
また、ヴィンテージとは一瞬異なる様に聞こえますが
「家族のアルバム」や「思い出の品」を長年保管している人も多いとは思います。
今回は、祖父母の家から時間を経て現れた
「ヴィンテージ品」についての作文をいたします⏳
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□ 『ヴィンテージ』 の魅力とは。
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当たり前のように口にする「ヴィンテージ」とは。
素敵な響きにとても惹かれますよね。
商品や香水の匂いのネーミングなどに使われている場合もありますが、この言葉から「落ち着きのある品格」や「柔らかい印象」を受けるのは私だけでしょうか… 🕰
共感者も多いかと思いますが、そもそもの言葉の由来や意味も改めて再確認してみましょう。
違いが曖昧な言葉には「アンティーク」や「レトロ」
ファッションであれば「古着」などがあげられます。
また、インテリアやお酒など…
様々な業界やジャンルにも使われていますね。
元々は『ワイン』の年代に関わる言葉みたいです。
▷ ヴィンテージ (vintage)
① ワインについて、用いたぶどうを収穫した年。
その年の気候条件や作柄から、ワインの出来不出来を
判断する目安となる。
② 年代もののこと。ただ古いだけでなく、年月を経て程良く味わいがでたものを指し、その代表は、ジーンズや老舗ブランドのアンティークなど。
" 年月を得て味わいが出たもの "
『深み』というものでしょうか。
まさに、数十年前の「家族のアルバム」や祖父母の家から出てくる「大正時代の写真」をそう感じるのは自然な事だと思いました。
自分達「身内」に関わるものであれば、
その人にとってそれは、何よりも価値が出ます🎞
大学生の時にも調べた記憶はありますが… 類似の言葉についてもこの機会に改めて調べてみましょう_
▷ アンティーク(Antique)
美的,歴史的また金銭的価値のある古美術品,骨董品。一般的には広くコレクションの対象となっている古器物全般をいう。
境界線が曖昧ではありますが、「アンティーク」と言われると… より[ 物理的な金額・市場価値 ] が高いイメージを持ちますね💭
ちなみに、もうひとつ。
▷ レトロ
(retrospective から) 懐古的であること。
古めかしいものを好むこと。また、そのさま。
「レトロなファッション」「レトロ趣味」
オシャレな響きを感じます。
今、ふと思いました。
「経年劣化」「自然劣化」という言葉の対義語って、
あまり聞かないですよね。
『 時間が経つ ≒ 古くなる ≒ 劣化 』は自然の流れ、
もしくはレッテルがはられているからでしょうか?
そう思い調べてみたところ、面白いことに【経年優化】という商標登録されている言葉があるみたいです_🖋
似たような疑問を持ったと思われる、素敵なブログを見つけたので【参考/出典】させていただきます。
興味のある方はぜひ📖
http://harashima-lab.jp/twitter/2016/05/21/2016-05-15-05-21/
日本人は「 新品・新しいもの好き 」と言われますが
一方で、「歴史のある一点物・オリジナル」「独特な雰囲気を纏うヴィンテージ品」が好きな方も一定数存在しているかと思います。
皆さまは、どうでしょうか…?
□ 燃やされかけた「大正のアルバム」
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【 Episode. 】
2022年のお盆。
実家では無い、もうひとつの"我が家"の和室。
畳の上では、祖母を含めた奥様たちが
何やら盛り上がっている。
その「輪の中心」には、明らかに歴史を帯びたモノトーンの品々が広げられていた。
どうやら「アルバム写真」で盛り上がっていたようだ。
「お盆・正月」あるあるかもしれない。
それらの"入れ物"にされていた『店服洋級高』と書かれた箱。文字が一瞬読めなかったが、右から左に読まなければいけない事にすぐ気がついた。
ちなみに、横文字が完全に「左から右書き」になったのは戦後とのこと。
「縦書きは右から、横書きは左から」という現代の常識を疑ったことはないだろうか。
こんな当たり前の文化にまで、国と国の勝敗が影響しているということなのか…国民の意向なのか…。
「 横書き / 左から右へ 」の英文法になぞられたみたい。
つまり、『戦前の服箱』の可能性は大。現代のアパレル用語で言う「ショッパー」のヴィンテージものだ。
それに入れられていたのは、服ではなく写真だった。
しかも、祖母が中学生の頃の写真。そして、軍服らしきものを着た少年たちの集合写真などなど。
今、目の前に存在している「その箱」と「アルバム」だが、父曰く、祖母はそれを燃やそうとしていたらしい。
" 火葬の際に「思い出の品」とその人を天国に送る "
そんな感覚だったのだろうか。
もしくわ、単純に執着がな無かったか…どちらかだ。
祖父母以外の誰しもが「それは勿体無い!」と感じるのも無理はない。正真正銘、家族の歴史「家宝」になる。
父は、芸人のようなツッコミ口調で
それが燃やされるのを食い止めたみたい_
( 良かった。)
そう思うと、今はありふれたモノでも、永く使用・保持することで「ヴィンテージ」や「アンティーク」へと『経年優化』する可能性も否めないという訳だ。
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それに加え、当たり前だと思っていた「庭の小さな池」や「黄金に光る仏壇」への疑問も生まれた。
この時代、天井まで高さのある「本格的な仏壇」を置く家は、昔と比べて随分と少なくなっているでしょう。
毎日、お経を読み上げる習慣に対しても尊敬する。
また、池の中で生きる鯉や金魚も、川や海で冒険する訳でもなく、その場所の「主」として長年泳いでいる。
ご飯をもらえる環境で涼しげに_🎐
令和の今、生まれる前から存在していた全てを
改めて考え直すと『古くからの守り神』だと感じた。
*
モノも人も時間という【トキ】を重ねて
より深みが出て、付加価値が付き、磨かれて…
魅力的に映るのかもしれません。
中でも、出力された一点物「写真」は何十年も経っているのに残るモノ。
デジタル化が進む現代だからこそ惹かれました。
DTPの勉強をしている今、より強く感じます。
眠っていたヴィンテージ「家宝」と長年うちの庭で家族を見守ってきた「鯉」をとても神秘的に感じた2022年お盆でした⏳
残暑にお気をつけて、お過ごしください🎐
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