諦めてしまう過程と対処方箋
諦めるな、は私達にとって身近な言葉のひとつだろう。
書店にも、SNSにも、ふとみた看板にも、
「諦めない、がんばれ」だとか「諦めるな」だとか「Never give up!」だとか。
そこら中に諦めないでという言葉が転がっている。
こんなに簡単に手に入る言葉なのに「諦めずに進む」というのは非常に難易度が高い。
昔、陸上を諦めた。だから諦めるってどのような体験なのか味わった。
また仕事は諦めなかった(今も諦めてない)。だから諦めないとどんな変化をみせるのかも味わった。
これからまた一つ新しい挑戦をするから、自分が忘れてしまわないように
諦めてしまう過程と対処方箋を書いておきたい。なにかの挑戦のときのだれかの役にたてばもっと嬉しい。
ステージ1
不実行の状態
なんとなく時間の無駄ではないかな、時間を必死に投資するのは気が重いなと思って軽いプランニングのみ行い、実際にやらない。また継続しない。
ステージ1の対処方箋
目指す目標が本当に価値があるのか、なんのためにやるのか言語化を行う。
言語に書き出さなければ真に価値があることにもかかわらず感情にまけて実行までいたらないケースが出る。
もっと重要なのは「記録」をしデータを見ることである。
①「行動」がどのくらい行われたか
②その行動はゴールに直結したものか
ステージ2
実行のイメージがないのでプランニングに時間をかけすぎる。
プランニングは大切だ。選択と集中といわれるように戦略はどう戦うかではなくてどこで戦うかポジションを決めないと正しく成果を出すことが難しくなる。
沢山考え他人や自分と議論を行い、そのまま気づいたら散乱してやりたかったはずのものは絵に書いた餅のようになるか、
絵にもかけないから実行できない、という判断になってしまう。
ステージ2の対処方箋
行動の計画書をつくることだ。そしてその行動が実行されているかをまた記録し管理する。感情で議論したくなる気持ちは抑えて、動いたものに対する結果だけを信用する。その代わり体験して感じた感情は大切に保存しておく。そのときにどうおもったか、何を感じたか。実行していくと今までの自分では思いもつかないアイディアや視野の広がりを体験しブレークするーを起こすことがある。
無駄だと思ってもやってみる。
ステージ3
主観的に見ると思ったよりも壮絶な世界が広がっている
私達はなにか始めるときはワクワクしたり希望を見出してスタートする。目標があってその目標に突き進む。しばらくは楽しい。上手くいくかもしれないという希望もある。でもそれはゴールから見るとほんの最初の数歩だけ。
自分が全く想定していなかった自体が起きる。
数回やってもできるようにならない!程度であればこのステージの人間は諦めない。
やってだめだった、あっちも試してみよう、今回もだめだった。明日はOOの方法でやってみよう、だめだった。毎日10時間費やしたのに全く身についてない。自分には向いてないんじゃないか。もう打つ手がないよ。体感では10年くらい努力して取り組んで汗書いてもがき苦しんだけれど光の一つみえやしない…
これがこのステージの特徴だ。
ステージ3の対処方箋
打つ手がないよ、光の一つみえやしない。と絶望感に駆られないとチャレンジのスタートでもないということを知っておくのだ。
絶望感というのは、焦りや失望感をまとった前を見たくないような状態だ。
大抵の場合は焦りや失望感を感じるのは不快だからこの前の段階で辞めてしまうことも多い。
ステージ4
光が見えない中の思考停止
光がみえずともど根性で実行を続けていると、だんだん思考停止に入る。この段階だと小さな前進(体感ちょっとした変化)は見えるが目標にたどり着ける感覚がない。ここまで来てしまったらやめるのも、行動変えるのも億劫になって(変えたらいいのかすらわからない)無心に続けるという現象が起きる。そして目標にたどり着く気配もしないから活力が失われ失速していく。
ステージ4の対処方箋
ステージ4になってくると戦略を立てられる段階に来たと捉えることができる。成功しているもの(継続することによって効果がありそうなもの)、妥協で続けているもの(損切りの対象となるもの)に分けて考え英断を行う。
一部損切りしてできた時間に余裕が生まれるので、新しい行動計画を立てる。個人的にはこのときはクリエイティブなワクワクするものを設置できるよう心がける。また、外にでる、歩く、アイディアをもらう。
ステージ5
もう無理だ。
実行も毎日しているし、新しい視点も取り入れ、質も重視したのに先行きがみえない。もう無理だ。という状況になる。
いつになったら結果が出るんだ。
ステージ5の対処方箋
時間軸を忘れてないか。この時点ではもう体感10年努力しているように見えるけれど今までどのくらい過ごしてきた?半年や1年じゃあなにも変わらない。(なにか一つ作るのは3年は必要だ。)
長期戦に正しく持ち込む。焦らない。成長と今が噛み合ってないだけなこともある。ここで初めてせっかちな自分と向き合って我慢する。
リラックスして前に進み時間を見方につけるといい。
人生の最大の発明は「複利だ」という言葉を残した人がいるくらい時間が資産を増やしてくれる。
ステージ6
日の目をみる
そしてビックチャンスは突然に、そしてトントン拍子にくることもある。
そこで一生懸命取り組む。目の前にきたチャンスは大きくとも長距離戦を戦い続けてきたあなたならば、掴み取る体力と精神力、そして技術が知らずしらずに身についているはずだから。
しっかり自分を信じて役目を全うすること。
最後に
コービー・ブライアントの言葉を信じてみる
夢はきれいなものなんかじゃない。夢を追うことは、泥臭くて、思ったよりも不確定で孤独である。
でも、成し遂げた人がいるのだから
「自分にだってできるはずだ。」
と根拠のない自信をもっていいと思う。