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未知でみちみちている世界へ ✈️ 稲佐の浜-出雲大社北島國造館-山王社 📸
( 出雲大社の 旅のつづき )
出雲大社のあたりに2泊滞在して、予定を立てず、ゆったりとしていた。
出雲大社から歩いていける距離にある 稲佐の浜へ散歩することにした。
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ひとり旅の好きなところは、
自分に向き合えたり、その旅をあますことなく感じられるところだ。
ゆったりゆったりと、その場でのその瞬間の偶然に身を委ねること。
そのゆったりと向き合うことでしか、感じ得ないものがあるような気がしている。
このときも、ゆっくりとぼんやりと この砂浜にいて
「なんだか黄泉の国って こんな感じだろうか」と思ってみたりしていた。
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芸術や創作も、時間をかけてその瞬間にその人が発見していかないといけない 地道なことだよなあ、とよく思う。
”創作の方法”についての講座を少し受けたことがあった。
印象的だったのは、創作の時間の配分。
観察・リサーチ 7割 / 創作3割 という割合だった。
私のことを振り返ってみても、観察やリサーチに9割なんてこともあったし、観察やリサーチの時間が少なかった創作はうまくいかなかったりもした。
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私は、本当にひとよりも5倍?10倍?の時間のかかる人間だ。
なるたけ”かんぺき”な形で 表したりしていきたいなと こだわりも強い。
この前の出雲大社のnoteも、なんだか読みにくいような気がして、出すのにすっかり時間が経ってしまった。
丁寧に繊細に点検し ねばり強く 創り上げるのは、私の豊かな部分だと思うが、
自分が自分でもめんどくさくなるほどに、緻密すぎたりする。
”かんぺき”を求めすぎて、形にするまでに辿り着けないのでは本末転倒だ。
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この旅で初めて出会った 出雲そば、正直あまり美味しいと思えなかった。(笑)
麺はノビノビのボソボソで、海藻つなぎのツルツルな 新潟のへぎそばに慣れている私はびっくりした。
しかし、旅のごはんは”美味しくない”も楽しい。
それが楽しい記憶になったりもする。
それに、”美味しくない”と思ったりするのは、
私の経験からくる思考が思ったにすぎず、これが一番の好物な人もいるだろう。
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”かんぺき”はないのだということ。
私の思考がただ思い込んでいるだけで、”かんぺき”は、どこにもない。
そして、豊かさやよりよい形も 人によって違うということ。
そんなあたり前のことを、私は よくよく忘れてしまう。
だがしかし、芸術などの作品で、多くの人に”響く作品”はある。
それってなんなのだろうなと思う。
近年の、私が関わっている 演劇やパフォーマンスなどで
”なにか響いて来る作品”について共通している点に、
【つくり手が正直で、わくわくと、おもしろいと思うことを創っていること】(本能に忠実に 作りたいものを創っていること)
【あることをないことにしていない】(その場にある人や空間や状況を活かして 創っている)があると思っている。
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以前、アーユルヴェーダ / 絵 / おどりの融合したWSに参加させてもらった。
そのWSは初めての開催で、WSがはじまる時の挨拶で
「みなさんと共に、つくっていきたいと思っています」
と話してくれたのが印象的だった。
実際そのWSでは、雨が降っていたのが 急遽晴れ出して、
室内で全てのWSをする予定だったのを、海へ行きやることにしたりしていた。
ひとや状況と その場で呼吸するように「あることをないことにせず」やっていくことが大切なのだなと思った。それが豊かなものづくりに繋がっていくのではと。
そのWSは、私にとって とても豊かな体験になった。
他の人にとっても、それぞれに。
かけがえのないときを過ごしていたのだと、最後の感想会を聞いて思った。
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この旅では、”やること”を決めないで、ゆっくりと その場を楽しんでみた。
上の写真の山王社。
偶然 階段が目に入り、ワクワクと好奇心が作動して行ってみたら神社だったのだ。
なんだか、とても清らかで畏怖のあるような神社さまだった。
最近の私は、ついついレビューを見まくって(笑)いく場所を決めたりするけど、
こんな風にあまり知られていないけど(行った当時、レビューなどほぼなかった)とても響いたり 豊かに感じたりする場所は多くあるはずなのだ。
今は、情報が多くあふれていて、全てが解明されたり、全てがコントロールできるような、”かんぺき”があるような気がしてしまうけど、世界は未知で溢れている。
それに、地道に、自分の足で 出会っていくのが 私は楽しい。
そんな景色に出会えたとき、私は「生きていてよかった」と思う。
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旅に出ると、その一期一会の特別感から”日常の景色”も美しく思える。
それを、普段の”日常の景色”でも 見つけていけたらいいなと思う。
カメラはその手伝いをしてくれる。カメラを持って歩くと、”日常の景色”に美しさやおもしろいところを見つけることができる。
カメラはきっと、感性をひらいてくれているのだろうと思う。
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わくわくと、自分の納得のいく形にしていくのは大切だと思うが、
恐れから来る”かんぺき”にすべきという思い込みで自分の可能性を狭めずに。
これからも、ゆっくりと その場やひとに見てふれて。
自分の足で地道に いろんなものに出会い、ものづくりをしていきたいなと思う。
きっと世界は未知でみちみちている。
そう考えると、生きることがわくわくとしてくる。
今回のnoteも前回同様、あっちこっちにいくような散文になってしまって。
(考えていることの周りを周遊するように、書いてはいるのですが)
言いたいことが濃縮しきれず、伝わる文章にはできなかったように思うけど…
いやいや!”かんぺき”はないので、出しますよ〜〜〜〜
そして。これから、緩やかに、さらに豊かな文章を書けるようになっていけたらいいなと願って、続けて行きます。
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読んでくれてありがとう。
今日もあなたが、豊かな一日を過ごせますように。
しあわせでありますように、おいのりしてます。
写真と言葉を綴ったひと
瀧澤綾音
演者・美術モデルとして活動。
6歳から演劇に演者として関わり、20歳でインスタレーション作品に感銘を受け「より体感・実感的な作品を演劇でつくりたい」と上京。
新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあ APRICOT/文学座附属演劇研究所/美学校 演劇 似て非なるもの/無隣館/映画美学校 アクターズ・コース/未来の踊りのためのプログラムで表現や創作について 培う。
2022年 調布市せんがわ劇場演劇コンクール俳優賞 受賞。
演劇・パフォーマンス・映像・写真・旅・癒し・インスタレーションなど重なり合う、より体感的な、作品の創作や出演を続けている。
2011年から写真の撮影をはじめ、
2021年よりフィルムカメラでの撮影を開始しました。
フィルムカメラkonica c35 fdの写真を載せた Instagramもやっています。
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