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【毎日習慣】映画『ディオールと私』

 映画『ディオールと私』を観た。

 アマゾンプライムビデオで無料だし、評価も高い。楽しみだ。


 そう、完全にファッション業界とモデル業界について知識を蓄えている。興味があるときにどっぷりと勉強するのは効率がいいし、頭にするするとはいってくる。これで、何かしら書けと言われたら原稿用紙何枚も書けるくらい学習している。


 クリスチャンディオールに、ジルスチュアートからラフがやってきて初めてのオートクチュールコレクションに挑む様子をカメラクルーが追い掛けたドキュメンタリー作品だ。ベルギー人の彼は、英語もまだ苦手な状態。オートクチュールコレクションが8週間後に迫った状況で、デザイン画から実際にドレスを仕立てていく。熟練のお針子たちの技術と頼もしさは圧巻だった。

 組織における役割分担や仕事の進め方を学ぶ教材という視点からも優秀な映画だった。

 デザイナーのラフがやると言ったらやる。だからクチュリエたちは「どうやったらできる?」「いつまでにできる?」と到達点までの逆算を最高速度で詰めていく。日本の会議はまず「やるかやらないか」から始まる印象があるが、やることはすでに決まっていてあとは誰が担当するのか。進捗率は、どのような状態かを逐一確認していく姿はあっぱれだ。

 密着取材だからカメラの前で仮面をかぶっているのか、国民性か職人気質かはわからないが、愚痴愚痴とした陰湿さはなく、誰もが自分の任された仕事にプライドをもっている。その横顔は、前向きで明るい。


 この間、Twitterで日本の男女の収入格差が酷いなんて話題があがっていたが、本当に男女差なんてなかった。ただ目の前に仕事があって、それぞれに役割があって必死にドレスを縫っていく。デザイナーの急な変更や要求も、意見を交換しながら取り組んでいく。誰がえらいとか高圧的とかハラスメントなんていっさい職場の雰囲気から感じられなかった。

 キャリアウーマンたちの頼もしさ、本当にめちゃくちゃかっこよかった。


 華やかなドレスの裏地に、職人たちの仕事が縫い込まれている。その緻密な仕事に、気が付けばワインが2本開くほど酔いしれました。

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