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短歌もらいました✧♡⑲
本当に⑳で終わるのか?と、不安な心を抑えて「短歌もらいました」行きます💖うわっ、しょっぱなからほむほむ(←穂村弘)だ~( ゚Д゚)
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勝手に短歌の師匠とする穂村氏を、私はむしろエッセイで知った。「世界音痴」とか「もしもし運命の人ですか?」とか、なんともそこはかとなく可笑しく情けない世界音痴の青年のエッセイが好きだったのだ。
その後、怒涛のように「短歌ください」シリーズを読み、「ラインマーカーズ」を文庫本で買って短歌を読んだ。
彼の短歌で衝撃的だったのは2つある。
ひとつは、まみという女の子になりきって詠んだ歌。
「手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)」
男の人が女の子になりきって短歌詠む?とはてなマークだったが、歌を読んでいるうちにその女の子が実在する気がしてくる。短歌という形式の小説であるかのような不思議な読後感。
ふたつ目は、短歌にユリスモールが出てきたこと。
ユリスモールとは、「トーマの心臓」という萩尾望都の漫画の登場人物だ。確かに名作で有名な漫画とはいえ、ユリスモールも短歌に出てきてもいいの?と、目からウロコだった。
窓硝子の陰が散らばる教室に無瑕のユリスモールを想う
1962年生まれ。またしても同い年( ゚Д゚)
昨今の短歌ブームも彼のせい?と勝手に調べもせず感じているだけだが、短歌にそれほど関心のなかった私に、初めて短歌を読んで見ようかと思わせたのはあきらかに穂村弘である。
歌人というスコシマイナーな枠を超え、世界音痴のユニークな人として、世界に認知された穂村弘は名エッセイストとして、今はなかなか売れなくなった本も売れて、短歌をメジャーにしていくのだろうか。
体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
28歳の時の歌。
なんだろう。今まで、詠まれなかったことを詠んでいるようなこの感覚。
どんな歌人でもそれは同じなのだと思うが、よりニッチな、針で刺したような小さな感覚を拾ってくる。うつくしさでもおかしさでも。
彼が名エッセイストなのも日常から小さな不思議な話を見つける目をもっているからなのだろう。師匠、これからも追わせていただきます!
素直なる妻はわがため蔵(しま)ひをり南方へ行く日の麻の白服
時代、身分、生活、職業、すべてが入っている気がした。なぜ、この歌を?と他の歌を読んでみたが、あとはさっぱり分からなかった。この歌が自分には一番わかりやすかったのだ。別な歌の一首鑑賞の解説を引用。
かつて南海の戦場の中でも日本軍全滅のような経過を辿らなかったチモールで作者は宣撫班として島民と交流を持ち、その記憶を生涯にわたって再現することになる。
作者の背景を知らなければ、1914年生まれの歌人の歌は分からないかもしれない。
へたなピアノがきこえてきたらもうぼくが夕焼けをあきらめたとおもえ
夕焼けを君と観るのを諦めて、夢に向かってピアノを弾き始めたのか、どっちが大事なのかがわからなくてオモシロイ( ´艸`)
マラソンのゴール間際が一番辛いと言う。
ゴール間際で気になる歌人が続々( ´艸`)
気になったのもらっちゃうわね!
枡野浩一。1967年生まれ。解説にある代表作からして気になる。
毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである。
こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう
殺したいやつがいるのでしばらくは目標のある人生である
無理してる自分の無理も自分だと思う自分も無理する自分
だれからも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け
だれだって欲しいよ だけど本当はないものなんだ「どこでもドア」は
面白いなあ、今までは歌集ごとに載っていた歌が、彼のページだけ(いや、気づいてないだけで他にもあったかも汗)順番バラバラで、編者の構成順に載っている。それを歌集ごとに直して紹介する私( ´艸`)
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絶倫のバイセクシャルに変身し全人類と愛し合いたい
同じ年に2冊も歌集を出している。
わけもなく家出したくてたまらない 1人暮らしの部屋にいるのに
「このネコをさがして」という貼り紙がノッポの俺の腰の高さに
ハッピーじゃないエンドでも面白い映画みたいに よい人生を
本人が読む場所に書く陰口はその本人に甘えた言葉
色恋の成就しなさにくらべれば 仕事は終わる やりさえすれば
あじさいがぶつかりそうな大きさで咲いていて今ぶつかったとこ
私には才能がある気がします それは勇気のようなものです
気をつけていってらっしゃい 行きよりも明るい帰路になりますように
20首中、14首も( ゚Д゚)
なんだろう、この心地よさ。
一番素直にスキと言える。自分の感覚に最も近い歌人かも!
自分も枡野浩一さんみたいに、素直に感じた普通のことを、さり気なく自分の言葉で自分らしく、詠めたらいいなあと思った今日です。
まだ短歌は短歌らしくあらねばと思い込んでいたかもしれないなあと歌人の短歌を読んで思った。
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歌人と言う名でピン芸人もしている画像まで出てきた!
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さて、239ページまで短歌掲載の本の197ページまで来た!
「仕事は終わる やりさえすれば」と枡野さんもおっしゃってる✧♡
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