フィット・フォー・ライフ
この猛暑の中にあっても、何も食べたくない!という夏バテの症状は無かったが、やはり、冷たい物や、ジューシイに細胞に水分をたたえた生のものが食べたいと思った。
朝の果物は宝石。
これは最もなことである。
果物ほど、細胞に命の水を湛えた美味しい食べ物を私は知らない。
前に、スピリチュアルな本についての情報を送ってくるメルマガを取っていたことがあり、それに「フィット・フォー・ライフ」という本の紹介があった。その内容が気に入ったので、早速手に入れてみると、分厚い本で、帯に「聖書の次に売れた」と書いてある(以下、うろおぼえの記憶で書いてますw)じゃあ、アメリカでベストセラーになった本なんだと受け取った。
果物は体にいいけれど、大概の人が、果物の正しい摂りかたを知らないとある。この本を読む前の私は、果物は、夕食とか、昼食とか、夜とか、飲み会の最後のケーキとフルーツ、みたいに、何かの食後に摂っていたことが多かったと思う。
だから、この本に書いてあることは衝撃的だった。
果物は大変体にいいのだが、前に体に入っていた食物を腐らせる役目をする、というのだ。体の中は36℃ぐらい。この温度、今では日本国民が体感している気温であるが、そんなところに果物を置いておいたらどうなるか、想像がつくだろう。食後のフルーツと言うけれど、ご飯やおかずを食べた後に果物が入って行って、36度のところに置かれたらどうなるか?という話だ。
だから果物は、おなかが空っぽの状態で摂るのが最も、ふさわしい。
果物は消化に全く時間がかからない食物で、20分ぐらいで消化されるのだという。バナナなど消化に時間がかかる果物もあるから、果物を食べた1時間後ぐらいに、普通の食事をしたらいい。
順序を逆にして、果物を一番先にする。
そう考えると、やはり、朝のフルーツは宝石、なのだ。
その他、人間の消化酵素は実は一種類ずつしか対応できないこと。
タンパク質だけ食べたら消化が早いが、タンパク質と炭水化物を一緒に食べたら消化が遅くなる。いつまでも体内に残ってしまう。
野菜だけが例外で、果物以外のどの食物と組み合わせても、消化に影響がないらしい。
そう考えると、かつ丼とか、寿司とか、どれも消化が大変なんだなと気が付く。
卵も、単体で摂った方がよい食べ物であった。
そう考えると筋肉質になりたい人が、糖質を抑えて、鶏肉や野菜、そして例えばおやつにゆで卵をとるというのは「フィット・フォー・ライフ」的にはとても正しい。
この本に書いていることを実践していたのはソクラテスとかフルーティリアン(フルーツしか食べない人)が元になっている。
牛乳が実は体に悪いこと、という衝撃的な事実や、食べ物を摂った方がいい時間帯とか、摂らない方がいい時間帯とか、食べるという消化は実はマラソン並みのエネルギーを消化すること等、考えたことも無いことが次々に書いてあった。
それで、我が家では、朝一に、フルーツなのだ。
起きたら、コップ一杯の水を飲み、フルーツを食べる。
温泉に行って帰ってくると、おなかが空いているので、そのタイミングで、10時ごろ、ブランチのような食事を取る。
夜は晩酌。
この猛暑でも食欲は失せないものの、流石に、フルーツと野菜以外は受け付けなくなってくる。細胞に命の水をたたえた生のモノが欲しくなる。
しかし、例外もあるなと思った。
昼に食べる熱い味噌汁が、何よりも最高で美味い、と思った。
これは、明らかに自分の命を支えてくれている。
「フィット・フォー・ライフ」というアメリカの本を読むまでも無く。
それが不思議だった。